今日はエイプリル・フール。
そうじゃなくて、いや確かにそうなのだけど、今日はしばじゅんの2010年ツアー東京公演。
女流シンガーソングライター柴田淳。悲しい恋の歌を作らせたら右に出る者はない。
「月夜のパーティー Vol.2」と題されたツアー中2度目の東京公演。前回は3月5日、オーチャード・ホール。今回はNHKホール。ステージ向かって左翼の2階席。思いのほかステージから近い。
前回は音響スタッフの一部の人間の態度の悪さにイライラさせられたが、今日はそういう邪魔もなくたっぷり楽しむことができた。2階席から眺めるのも悪くない。
しばじゅんの歌は相変わらずレベルが高い。歌唱力も声量も申し分ない。声に込めた情感も豊かではあるものの質感はサラッとしている。敢えて楽曲との間に距離を持たせているという印象だ。これで楽曲に寄り添ってしまうと「情念」を感じさせるものになってしまうだろうから、そのアプローチは正解だと思う。慟哭よりも、涙をこらえた姿の方が伝わる悲しみもある、ということに似ているかもしれない。
前回しばじゅんと噛み合っていないように感じられたバックの演奏も、今回はうまくはまっていた。回数を経たことでこなれてきたのかもしれない。
とはいえ、個人的な好みを言わせてもらえるなら、ピアノと弦楽といったアコースティックなバックでのコンサートも企画して欲しいと思う。きっとよく合うだろう。
アンコールのリクエストによるアカペラ大会も楽しかった。『水色の雨』『つぐない』など、カバーアルバムの制作を期待したくなるものだった。70〜80年代の曲に思い入れのあるものが多いらしい。ちあきなおみ、ハイ・ファイ・セットなんて名前も本人の口から出ていたから一風変わったものができそうだ。
今までのしばじゅんのコンサートの中で今日がいちばんいい状態で観られたと思う。ステージにもっと近いときもあったが、今回は何も気にすることなく集中することができた。たぬ〜もご機嫌だった。
ちなみに、今日のコンサートはDVDでリリースされる予定らしい。
日本のポップス界(平たく言えばJ-POP系)にもまだ大量生産&大量消費でない音楽があることに安堵する。チャートを席巻するようなタイプの音楽ではないが、多くのファンが付いている。しかも老若男女幅広い。これは強みだ。普遍的な魅力がある、ということでもある。
今はもう胸焦がれるような切ない恋などとは縁がないが、というより今あったらヤバイよな。。。
じゃなくて、、、しばじゅんの歌はいろいろなものを思い出させてくれるのだろう。状況は違っていても「あ〜、こういうのわかるよね」「あるある、こんなこと」という感じだろう。切なさと懐かしさとほろ苦さ。。。となると、現在恋に悩む人たちにはよりリアルに聞こえるのだろうな。
敢えて言う、しばじゅんは男心をわかっている。
美しいメロディーに悲しい恋を乗せる歌姫。
いそうでいなかったタイプかもしれない。とにかくいい曲が多い。
音楽のジャンルはどうあれ、切なさを感じさせてくれるミュージシャンには肩入れしてしまうなあ。。。
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