以前「テリー・キャスが亡くなるまでしかシカゴと認めない」といったようなことを書いた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1286261288&owner_id=3696995
ブラス・セクションが加わり、メッセージ色の強いロック・バンド。
次第に軟化していき、AORっぽいグループになってしまった。
ギタリストのテリー・キャスがいなくなった後のアルバムが再発された。
聴き直してみようか、という気になった。
というのも、キャス在籍時の後半、かなりポップ化したアルバムも結構いいではないかと思えたからだ。
であれば、まずはヒットした16thだろう。そう、あの有名な『素直になれなくて』が収録されたアルバムだ。当時は「もはや虫眼鏡を使わなければシカゴらしさは見えない」と言われたジャケットがその音楽性を象徴していたとも言える。
確かにかつての攻撃性やメッセージ性はない。ただ、上質のポップ・アルバムであることは間違いない。『素直になれなくて』はやはり素晴らしい曲だと思う。シカゴであるということを考えなければ、超絶バラードとして認識できたろうと思う。できすぎ、という気がしないでもないが…。
原題は『Hard To Say I'm Sorry』。つまり、ごめんとは言い難くて、というような意味だ。それを『素直になれなくて』とはなかなかいい邦題なのではないかと思う。
アルバム全体としてはブラス・セクションの出番が少ないのがちょっと気になる。それとドラムの音が大味だ。これが80年代の音と言えなくもないから、仕方がないのだが…。ダニー・セラフィンはもっとセンシティヴでアグレッシヴなドラムを叩く人なんだけどね。
まあ、シカゴは結構昔から美メロ・バラードがあったんだよな。アグレッシヴと言ってもメロディーはポップだったり。つまり、突然変異というわけではなかったのだろう。
自分が年を取ったということもあるのだろう思う。少しは寛容になったのかな。
というわけで、この時代のシカゴも聴き直してみるか。
ちなみに『素直になれなくて』はいろいろカバーされている。その中でジャズ系アカペラ・ユニットのXUXU(しゅしゅ)のバージョンが素晴らしく美しいことを記しておく。アルバム『ねえ、』に収録。このアルバム自体がご機嫌の出来栄えだ。
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