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2024年04月22日15:42

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闘う本屋さん

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言論・表現の自由が空気のようにまかり通っている我が国では、書店がその一翼を担っていることは当たり前のように思われている。しかし舞台を一度(ひとたび)世界へ向けてみると、同じアジアでも言論や表現することが命懸けになっている国もある。



隣の韓国など、今でこそ民主政治が根付いてはいるものの軍事政権に統治されていた頃は、書店では当局の意向に沿わない書籍を置くことは御法度であった。「5・18光州民主化運動」が巻き起こったのは、1980年5月18日のことだった。民主化を要求する民衆と、それを押し潰そうとする当局との闘争。この国の民主政治は、正にそのような軋轢の果てに産み出されたものといえる。



経緯は異なるが、今日の香港における民主化を求めた闘争も韓国のものといささかながらも符号する。1997年にイギリスから返還された際、いわゆる「一国ニ制度」が守られるはずだった。しかし現実は本土である中国政府の意向を香港政府が易々諾々と聞いているありさまだ。



中国政府に反抗的な知識人・運動家を逮捕するために、書店の顧客名簿を入手しようとする当局にそれに抗う書店側。このニ例を見ると、書店が言論・表現の自由を守るのが当たり前な社会がいかに尊くかけがえのないものだということに気づかされる。このありがたみを今一度噛み締めたい。


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