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2017年10月03日14:47

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10/1 長島有里枝そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。/シンクロニシティ@東京都写真美術館

10月1日は都民の日。東京都の多くの公共施設が無料になる。それと、損保ジャパン美術館がお客様感謝デーで無料になる。毎年どちらかを利用することにしているが、損保ジャパンの今年の展覧会は東郷青児なのでパス。写美に行くことに決定。全館3つの展覧会が無料で見られる。周知されていないのか、人気がないのかガラガラ。大丈夫か、写美の運営、ちと心配。

長島有里枝そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2850.html

1993年に家族のヌードポートレートで鮮烈にデビューして以来、一貫して家族や女性のあり方への違和感を問い続けている写真家、長島有里枝。現在、東京都写真美術館で公立美術館としては初めての大規模な個展が開催されている。
本展では、これまでの代表作から近作までをたどっている。90年代のユースカルチャーを切り取った『empty white room』(1995)や第26回木村伊兵衛賞を受賞した『PASTIME PARADAISE』(2000)、スイスのアーティスト・イン・レジデンスに参加して撮影された『SWISS』(2007)などの代表作を、大きなプリントで見ることができる。
これまで発表されてきた作品以外にも、女性の人生に焦点を当てた新作のポートレート写真が初公開されるほか、自身がアメリカに留学していた頃の写真や、キッチンや庭の木など、身近なものを被写体にした写真群も展示されている。


ニコンサロンの選考委員も務めている長島氏、有名な写真家だけれど写真をたくさん見たのは初めて。なるほど、若い人たちに人気があるのがよくわかる。アラーキーの流れかな。学生時代から始めたセルフポートレイトは、結婚や出産、子育てを経て今に至る。女性が女性を考える、そのことを最も身近な自分や家族や人・物を撮ることではたしていこうとするスタンスは共感できるけど、好きかどうかと問われると微妙。いい写真もあったけれど、この人とは友達にはなれないだろうという直感(笑)
展示はしゃれていて、広い展示室に古着を縫い合わせて作った巨大テントと天蓋が出現する。パリのお針子が夢だった母親と一緒に作ったものだという。そうか、この写真展はアートだ。今求められる写真ってこうしたアートなものなのかもしれないね。

その感想を次の展示でより一層強くする。

総合開館20周年記念TOPコレクション「シンクロニシティ」平成をスクロールする 秋期
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2776.html

毎年一つの共通テーマで三期にわたって東京都写真美術館のコレクションを紹介する「TOP コレクション」シリーズ。リニューアル・オープン後、初となる本シリーズの展覧会が9月23日(土・祝)より開催される。
今回は「平成」をテーマに作品を展開、秋期のキーワードは「シンクロニシティ」として、人々が生きる場所、この時代とその表現を見ていく。出品は川内倫子、志賀理江子、大森克己ら、日本の写真界を牽引する18名の作家たち。34,000点を超える収蔵作品から厳選した現代日本の写真作品135点を紹介し、多様な表現傾向をもった平成の作家たちが伝えるそれぞれのリアリティと、その響き合いに焦点を当てていく。


田村彰栄、土田ヒロミ、川内倫子、蜷川実花など知っている名前もあった。
朝海陽子、原美樹子、北野謙のようにちょっと面白い写真だな、と感じたのもあったけれど、写真としてよくわからないものがほとんど、、、でも現代アートとして全部見終わって見たらそれなりの充足感、「面白かったね、でも、どこが?と問われると答えられないね。1枚1枚を思い出せないよね」と夫と感想を言い合った。

つまり、今の時代、現代アートの一つの手段として写真があり、そしてそれが写真の一潮流となっているのだね。ずっと、現代アートは現代アート、写真は写真として別物で捉えてやってきた私は、ひと世代前の感覚なのかもしれない。まあ、それでいいけれど。安倍さんぽく言えば「愚直にやって行く」しかない(笑)

もう一つは映像作品なのでパスして帰宅。11月26日まで

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