少しずつ力を奪う音楽を振り払い 私は目覚める
呼吸するたびに エネルギーがなくなる
それは夢
とても とても 温かい
光の輪の中に 私は立つ
言葉を繋げて捧げる
どうして このとき この場所にいるのか
目眩めく世界に手を差し伸ばす
時は記憶に留まったまま 何度も 何度も リフレインする
駆けだした先にバスは止まっていて
どうにか 乗り込む
停留所は あなたが知っていて
私は 行き先を知っているだけ
どうして 置いてきてしまったのか
揺蕩う間に間に もう戻れない
灯りを消した部屋でみつめた映像
夜、走らせた自転車
冬の階段室で食べたアイスクリーム
鳴り止まないラジオ
滑り込んだ教室
変換しない言葉を呼び出すために キーを叩きつづける
風に解けていく写真が 届くように
あなたが 笑顔であるように
祈り 世界をさがす
願いなんて 忘れてしまったよ
夜のビルの明かりを見上げて 意味が思い出せない
降り立つこと 触れること
自由に呼吸すること
どれも手に入れたのに
朝が来て 世界が始まる
始まりが恐怖でしかなかった 新しい1日が 毎日訪れる
世界を 近く 思う
渋谷の交差点を見下ろし あなたの言葉を 思い出す
確かに 世界は廻っているから
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