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2023年11月25日10:32

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11/21 横尾忠則 寒山百得展@東京国立博物館表慶館

やまと絵展第4期を見終わってちょっと疲れたものの、東博に来るのは今年最後かな、と思うと、こちらに足が向いてしまった。
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現美で「GENKYO 横尾忠則」展(こちら)を見たのが2021年で、その時85歳とのことだったから、今年87歳⁈

2021年の展覧会の時もコロナ以降の新作が30点で驚いたが、今回は「寒山拾得」シリーズ102点が全て新作だという。題して「寒山百得」、2点多いのは勢いついて超えちゃったとか?

コロナ禍で、人と接する機会が減り、アトリエに籠る作家が、1日1枚のドローイングを自らに課したという話は他にも聞いたことがあるが、横尾忠則の場合は1点がでっかい。

日付を見れば、2021年9月3日〜2023年6月27日の間で、1日2枚描いた日もあれば、ほぼ3日に1枚だったり、驚異的な速さで仕上げている。

老いてなお…というが、横尾忠則は別格だな。

多くの人が「やまと絵」展に吸い寄せられていく中、比較的若い人でこちらもそこそこ賑わっていた。人気がある。表慶館の建物に驚いている人も多かった。時々しか展示がないものね。全て写真撮影可。

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2598
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本展は、現代美術家・横尾忠則が、寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙初公開するものです。このシリーズは、寒山と拾得という、中国、唐の時代に生きた伝説的な2人の詩僧をテーマとしたものです。彼らはその奇行ぶりから「風狂」ととらえられ、日本、中国では伝統的な画題となりました。
新型コロナウィルス感染症の流行の下、横尾は、寒山拾得が達した脱俗の境地のように、俗世から離れたアトリエで創作活動に勤しみ、まさに時空を超越し、あらゆる世界を縦横無尽に駆け巡りました。描き出された寒山拾得からは、めくるめく物語が紡ぎ出されています。画家活動の最大のシリーズとなる「寒山拾得」は百面相のように、観る人にさまざまな問いを投げかけることでしょう。

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これが一番最初の作品。2021−09−03
さて、寒山拾得はどこにいるのでしょう?なんとなくコロナ禍を匂わしていますね。
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寒山は箒を、拾得は巻物を持っているのが古来定番なので、横尾忠則は、寒山には掃除機(ときには、クイッ○ルワイパー)、拾得にはトイレットペーパーを持たせている。そしてファンキーだ。便器が出てくるのは、トイレットペーパーだからだが、横尾氏がマルセル・デュシャンを敬愛しているからだろう。
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明らかに名画のパロディとわかるものもあれば
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キュビズム風や水墨画風のもあったり
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東京五輪や
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サッカーW杯などをテーマにしたものもあるのだが
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「どこかでみたような?あれかな?ちがうかな?」と確信が持てないものも結構あって、理解できない私が浅学なだけかもしれないが、そこが横尾氏らしいのかも。

じゃあ、このなかで自分のお気に入りはどれかな〜と考えてみると、横尾氏らしくてこれかな…。でも、もはや寒山拾得ではなくなっている(笑
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ただ、申し訳ない、私はやっぱり今年最後の東博は本館の展示を見ればよかった…と思ってしまった。
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が、せっかく見たのだから悔しいので、102点ぜ〜んぶ写真撮ってきたので見たい人はアルバムをどうぞ。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000120892921&owner_id=2083345
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横尾氏には、百得なんぞはあっさり超えて、現役ご長寿アーティストとしてこれからもご活躍、伝説になっていただきたい。

12月3日まで
20 12

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