来たる11月から新しい部署に配属されます。
今回の異動はこれまでの二つの部署に配属された時とは意味合いが異なります。
というのも初めての社会、初めての技術者としての配属ではなく、これまでの経験を活かしたstep upでありかつ即戦力としての異動になります。
今週の週記では新しい場所で働く上での私なりの考えの整理を書き出していこうと思います。
これまでの経験を活かして即戦力になるために、自分への戒めとして気をつけなければいけないことが3つあります。
まず、知らないことを知ったつもりにならないことです。
これは現場を経験したことを奢らないことと言い換えてもいいかもしれません。
本社の周りの人からは現場経験があることで何でも知っていると思われるかもしれませんし、現場からもそういう目で見られると思いますが、たった3年足らずの一つの工場の経験で現場の全てを知ることなんて到底できてはいませんので、その意識をしっかり持っていくことが必要です。
1番現場の物事を知っているのは相手であることを意識して、自分は技術とユーザーの間の翻訳者としての立場で相手を尊敬しながら謙虚な姿勢で業務に取り組んでいくことが必要だと考えています。
次に、部署の内外との関係性を築くことです。
これは杞憂かもしれませんが、工場側で聞く(私がこれから異動する)部署の評判はあまり良くありません。
成果主義でメリットの少なそうな案件は取り合ってもらえないだの何だのとの声も聴こえてきます。
これは新しい部署の人員が比較的社外からの中途採用の割合が多く、あまり社内の関係性に乏しいことも一つの要因であるように思えます。(もちろんその真偽は自分の目で確かめて行く必要があります)
部署の内部で何が起きているのかも含めて関係把握と良いコミュニケーション関係の構築が必要だと考えています。
そして最後に、よく計画・実行をすることです。
これは普段の業務に限らず、より長いスパンでのマイルストーンを意識することでもあります。
新しい場所に行って新しい仕事に慣れることも大切ですが、その方向性を自分で考えて計画することも大切です。
というのも方向性自体を間違えたまま仕事をしている人間というのは少なからずいるからです。
教えてくれる人がいることは大変ありがたいことですが、その人の考えがいつも正しいとは限りません。
仕事の目的とするところ(つまり、進むべき方向性)にあった仕事をしているのかを良く考えて(定期的に立ち止まって自己評価して)長期的なゴールに向けて計画して実行していくことが必要ではないかと考えています。
新しい環境に行くことは不安や苦労を伴います。
しかし、即戦力として必要なのはそういう状況下においても自分の進むべき道を持ってコントロールしていく力だと理解しています。
成果を求められる部署なので経営からの圧力というのも強いとは思いますが、私のThird Stepとして駆け出していく所存です。
以上
【最近のshort story】
・遠い星々
慌ただしい最後の週末を終えた月曜日、後2日でこの田舎町を離れる事になることを思った俺は気づけば寮を抜け出して自転車で夜道を駆けていた。これから見る風景はどれも最後になるような気がした。
まともな防寒着はもう引っ越しの荷物の奥底に埋もれていたから、通勤用に残していたウインドブレイカーだけを着たが、秋口の夜風は思ったより寒い。自転車のか細いライトが誰もいない夜道を照らす。整備の行き届いていない田舎道には雑草と割れたコンクリート。凸凹とした道を進んで行くと瀬戸内海に面した防波堤に着いた。そこは最近あまり来ていなかった俺のランニングコースだった。
俺は自転車を降りて防波堤の縁に腰をおろして海を見て、それから夜空を見上げる。遠くの茂みで鈴虫が鳴いていて、それを浚うように静かな波の音がした。周りに街灯もなく原始の色に近い真っ暗な空には無数の星の輝きがあった。眺めている間に夜闇に目が慣れたのかだんだん夜空に広がる小さな星々の瞬きが見えるようになってきた。まるで水面で乱反射する月の光のようだ。
「くしゅんっ」しばらくそうしていたが気がつけば体が冷えていたようだ。もうそろそろ帰ったほうが良さそうだ。
自転車に乗って走り出す前にもう一度だけ背後を振り返った。海と空と星々。これらは都会では見えないだろう。失うわけではないけれど、遠くなるそれらの風景に哀愁を感じた。
【最近のGratitude】
・Nature
Cold wind, star light, singing of insects and sound of waves. That’s all nature. They have been existing from time immemorial. I feel something big being which I belong.
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