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2023年12月04日20:27

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「音とたかしと昔話」と「逗子ヘルスケアマンション」について

 学生時代から「ラジオドラマ」や朗読劇を聴く趣味がある。
 昨日12月3日日曜日、30数年来の友人が来鎌してくれた、友人の女性友だちを伴って。mixiを通じて私はその女生とも小さなネット交流がある。
 3人の話題はなにげに読書が中心となった。読書家とは言えないけれど、本を読まない日はほぼない。旅先でも必ず本を数冊リュックに入れて、所在ない気持ちになったらとりあえず本を開く。が、どうしても本が読めない(字面を追えない)こともある。その女性から質問を受けたカタチで、言わんでもいいような経験談を語った。
 集中力が続かない日は、3〜4冊の本を平行読みして、30分程度の小間切れ読書にするとか、日頃から集中力とか孤独力を鍛えるべく、1時間弱のラジオドラマをひと言も漏らさず最後まで集中して聴くとか。
 そんなことを話すと、友人が「サントリーがスポンサードのサウンドマーケット『AVANTI』といういいラジオ番組があった」などとヒントをくれる。帰宅後調べてみたら既にその番組は終わっていたのだが、聞きたかったな。
 いまはYouTubeにあがっているNHKFMの「FMシアター」を月に数回聞いている。ドラマの内容は面白かったりつまらなかったりで、2回に1回は「ああ、無駄な時間になってしまった」と落胆するものの、効果音や声優の会話にはっきりとした輪郭のあるリアルがあって、都会の雑踏の人の声や街自体の音が心を癒してくれる。まったく自分でも不可解なことだが、男と女がBARの止まり木に座って乾杯したときの「カーン」という音で胸が熱くなったりするのだ。下戸なのでそんなシチュエーションさえこれまでほとんどないのだが(笑)。
 学生時代、「音とたかしと昔話」という山口崇さんのMCによる民話番組があった。30分番組のなかで、山口さんご自身が収拾された民話を彼が朗読する。放送は土曜日か日曜日の夜だった。電話もテレビもないアパートの一室で、Wラジカセから流れる素朴な昔話。太鼓や鳥の声が時に挾まれている。
 テレビを見ないので山口崇さんの俳優としての活躍はよく知らなかったが、写真とか経歴を見て、毎週彼の語りを聞いていると、私の尊敬する人物ランキング10人にずっと入っていた。それから何年も経って書籍の編集者になったとき、山口さんの民話集企画を会議に出した。地味すぎて落ちた(苦笑)、そりゃそうだろうな。
 友人とマイミクさんに会った日の朝、朝日新聞で偶然「音」特集をしていた。
 ASMR(自律感覚絶頂反応)とか街の音を拾い続けているイギリスの環境音楽家のインタビューなどが紹介されていた。
「私たちは明らかに視覚優位の時代を生きている」という前提に立って、もっと音に対して感性を磨こう、と。
 自分も活字には広く接しているものの、なにしろ自堕落な引きこもり生活ゆえに、知らずしらず聴覚が鈍感になっている。
 音楽はステレオコンポで聴く。ラジオドラマは臨場感を100パーセント受け取りたいがためにBluetoothイヤホンで聴く。
 
 12月4日月曜日。
 昼イチ、半分はシャレ、半分は情報収集目的で、古くから逗子の海岸沿いにあるシニアマンションへ行った。先週末、そのマンションの折り込みチラシが新聞に入っていたのだった。
 事前に電話連絡などもしていなかったので果たして対応してくれるのか、と思ったのだが、副施設長が丁寧な対応をしてくれて、いま売り出しているマンション物件も2軒、内覧させていただいた。
 こういうところで暮らすことは昔も今も実感などまったく伴わないものの、理解ができる年齢に自分はなったのだ。古いマンションゆえ、買うだけならなんとかなる(月々の管理費が賄えるかどうかはわからない)。
 この際だからと、矢継ぎ早に質問した。もはや向学のためか、自分のためなのかも判別できない。しかしさまざまな疑問や興味が湧いてくる。
 へんな話だが、週に1回くらいの割で、このシニアマンションのバイト仕事がないものだろうか。介護士の資格などないので、マンションの掃除と電話の取次くらいしか能はないものの、自分がどう歳をとっていくのかのシミュレーションをしたくなった。
 私のような冷やかしに対しても真摯に対応していただき、感謝してる。
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