前回行ったのが2006年だから平成の御代。その頃の建物は古く味気なくて、別棟の売店(ミュージアムショップという感じではなかった)には、皇室御一家の写真が印刷されているテレホンカードが売られていたっけ。テレホンカード、懐かしいぞ!
これまで文化財指定の対象外だった三の丸尚蔵館の所蔵品が数年前に国宝指定になった。伊藤若冲《動植綵絵》や狩野永徳《唐獅子図》などである。そしてこの度三の丸尚蔵館がリニューアルオープン。
これまで入場無料だったのが有料となり、訪れる人もあまり多くなかったのに今は入場制限ありで予約も困難という。
《動植綵絵》は、過去日記を調べたら、2006年8月に三の丸尚蔵館で6幅、2009年10月東博で全30幅、2016年3月に都美で全30幅、2022年9月に藝大美術館で10幅見ている。
今回は一度に4幅、発表されているのは今のところ4幅×3回=12幅(11月3日〜26日、11月28日〜12月24日、来年5月21日〜6月23日に展示)、この後も続くのかな。
《動植綵絵》4点含めても展示数は8点と多くないのだが、全部国宝!全部写真撮影可!なので観覧者を一定数しか入れていないにも関わらず展示ケースの前は人の列ぎっしりで牛歩。画像はネットから拾えるので自分で撮る必要もないのだが、写真撮影可となるとどうもマイアルバムに納めたくなるものだ。
https://pr-shozokan.nich.go.jp/miyabi/
「世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」である国宝。これらは学術、そして文化史的にも極めて重要な作品であるのはもちろんのこと、長い日本の歴史のなかで培われてきた美の結晶ともいえるものです。皇居三の丸尚蔵館 開館記念展の最初を飾る第1期では、近年指定された当館収蔵の国宝8件のなかから4件の作品をご覧いただきます。
高階隆兼《春日権現験記絵巻 巻十二》
やまと絵展では、巻第二と第九が展示された。
興福寺の高僧・蔵俊が春日大社で法会を営むと、春日明神の使いの鹿が講義を聞きにくるシーン。
東大寺の僧・恵珍の夢:地蔵菩薩が牛車に乗っている。地蔵菩薩は春日三宮の本地仏。
《藤折枝蒔絵箱》(写真を撮り損ねたのでネットから借用)
春日権現験記絵巻全20巻を納める箱。鎌倉時代のものだが保存状態の良さにびっくり。
《蒙古襲来絵詞 後巻》
2022年藝大美術館で観たのとは別のシーン。出陣の行進。
小野道風《屏風土代》
これも国宝。土代とは下書きのこと。
伊藤若冲《動植綵絵》
「菊花流水図」
菊の花びらがまるで「ふぐ刺し」のように精緻で綺麗
1羽、花影に隠れているところが可愛い
「南天雄鶏図」
若冲といえば鶏
「老松白鳳図」
見事な羽模様
小鳥もいます
「秋塘群雀図」
さまざまな表情を見せる雀、生き生きとして可愛い
1羽だけ白い子が
もう一つの展示室では
「ご即位5年・ご成婚30年記念 令和の御代を迎えてー天皇皇后両陛下が歩まれた30年」
https://pr-shozokan.nich.go.jp/30years/
この令和5年、天皇陛下におかれては御即位5年、そして天皇皇后両陛下の御成婚30年の節目を迎えられました。令和の御代を迎えてまもなく、世界各地へ急激に広がった新型コロナウイルス感染症により、ご活動の機会が限られながらも、両陛下はオンラインによる国内各地へのご訪問など新しい形によるご公務に取り組まれ、コロナ禍に過ごした国民の苦楽に、常に心を寄せてこられました。
この秋、新しい施設での公開をスタートする皇居三の丸尚蔵館では、両陛下がともに歩まれてきた30年の軌跡を、両陛下ゆかりのお品とともにご紹介する展覧会を開催いたします。
本展では、ご結婚の儀式のご装束やドレスをはじめ、愛子内親王殿下の健やかな成長の願いが込められたお召し物などを展示します。また、御即位の儀式で用いられたご装束や調度の品、各方面から寄せられたお祝いの品をご覧いただきます。このほか、皇室の伝統行事を受け継がれたご様子もあわせてご紹介いたします。
本展を通して今日までの両陛下の様々なご活動に触れていただくとともに、両陛下ゆかりの品々が、日本の伝統文化の継承に深く関わるものであることをご覧いただければ幸いです。
こちらは写真撮影不可
ご成婚時やご即位時の衣装も素晴らしかったが、私が気になったのは、ご成婚時に雅子さまが手に持たれた檜扇。
畳んだ時には飾りの6色?の紐を巻き付けておくのだが、とても綺麗で惚れ惚れする。可愛い造花の飾りもついている。
それから、愛子さま誕生時の犬筥。犬筥は赤、青、緑で彩色されていると思っていたが、こちらは白地に銀一色。
御初召の背中には、魔除けの糸飾り。
私は出産経験がないのでお宮参りの祝着の「背守り」というのを知らなかった。ググってみたら、普通着物は背の中心に縫い目があるが、子供の着物は反物の幅だけで1枚の身頃ができてしまうので背中に縫い目がない。背後からやってくる魔物に睨みをきかせるために、背中にわざわざ「縫い目」をつけるのだそうだ。
《令和度悠紀地方風俗歌屏風》は日本画家・田淵俊夫氏の六曲一双。
決まった描き方があるようだが、小さくトラックが走っているところが現代風?
12月24日まで
このあとは東御苑散策
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アルバムこちら
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