週記563　思考を揺さぶる言葉

　言葉というものの面白さ、あるいは人間の感性の面白さを最近良く感じます。

以前読んだ（聞いた）ことがある言葉でも、別のシチュエーションで聞くとすっと頭に入ってきたり、あとになって自分の考え方に大きな影響を与えるということがあります。

例えば今読んでいるオープン・クローズ戦略という本は、おそらく1年前の私が読んでもピンと来ない内容だったと思いますし、ちょっと前に聞いたYahooのCSO安宅氏のDXについての公演も、私がDXを深く考える前だったら不連続なアイディアとして受け入れられなかったと思います。

　そういう私個人の体験を整理すると、結局は順番が大切なのだと思います。

色々な思想、アイディアが世の中には溢れていますが、それらを受け入れるには段階が必要という話で、人間の思考にきちんとインプットされるには別々のステップがあり上手くそれらを積み上げて登っていく必要があるというわけです。

こうやってばっくりと書くと当たり前のように感じてしまいますが、人間は感性も経験も人それぞれなのでステップの踏み方は一様ではありません。

どのタイミングでどんな理解をするかは他人からは分かりませんし、何だったら本人にも分かりません。

　ステップを進める後押しとなる、思考を揺さぶる言葉というのは言葉自体のフレーズは案外ありきたりで、同じ言葉を別のところで聞いたことがあるケースも多いと思いますが、聞いた本人にしてみると思考が開けるような感覚がある、そういうものなのだと思います。

そして、これは私だけなのかもしれませんが、感動に似たその感覚こそ、次のステップに向かいたい、より深めていきたい、もっと知りたいという欲求につながる人間の探究心のきっかけなのだと、個人的には思っています。

そういう言葉がふとした拍子に来るかもしれない、と考えると日々はなんとも刺激的に感じられますね。

以上

【最近のGratitude】
・Facilitator
　I was assigned as a facilitator this week. My mission of facilitate is team building. It’s already been a very long time since I did official facilitation! I’m exiting to jump in to the mission!