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2020年11月01日20:00

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2020年のハロウィン

 昨日10月31日は待ちに待ったハロウィンだ。午後3時過ぎに自宅を出て、上りの横須賀線に乗った。
 横浜駅に着くと晴天の土曜日ということもあって人出が多い。高島屋の1階を通って、すっかり常連になった珈琲豆の販売店へ向かう。高級デパートの1階は化粧品売り場と決まっている。行き交う客は華やかで(与謝野晶子の短歌を思い出す)、フロア全体はさまざまな香水の匂いで溢れていて、私には縁の無い世界ではあるものの安心感を覚える。
 珈琲豆店の近くまで来たら、護送車と5人くらいの警官が見えた。こんなところに検察庁か裁判所でもあるのだろうか? 30秒くらい護送車が良く見えるポイントで事の成り行きを見守っていたのだが、よく考えたら犯罪者に関心があるわけでもないのでさっさと行き過ぎた。ハロウィンの日に護送車に乗せられるというのも気の毒だ。
 珈琲豆を買って、街の中心部に戻り、ブックオフに行く。が、あまり時間もないのでさっさと切り上げ、「はなまるうどん」に行ってかき揚げうどん小を食べる。このあと午後9時まで講演会(のお手伝い)があるので。
 講演内容は沖縄・南西諸島の基地問題。いまや種子島から奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島という「琉球孤」に、日米共同で使用する軍事基地が建設されようとしている。かろうじて宮古島、石垣島、与那国島に軍備施設が出来つつあることは知っているものの、まるで戦国時代の陣地取りみたいな配備が(私たち日本人の大半が知らないままに)なされようとしているのは、アメリカの属国化がそれだけ増しているということを見せつけられる。
 私に割り振られた手伝いは、会場設営、ならびに講演者の著作を売る係だ。やってみると結構大変だった。しかし、自分も参加費800円を出しているので時々メモを取りながら真面目に聴講した。
 講演終了後、どっと本が売れて、慌てふためいた。集計作業や会場の片付けが終わったらちょうど9時だった。うどん小なので、お腹が減った。散会後、お疲れ会に誘われたがいつも通り断った。下戸ということとは別に、ムラ的な寄り合いが苦手なのである。かなり左寄りのサヨクなくせに、サヨク村的な相互コミュニケーションは昔から嫌いだった。原発村とは違って精神は健全なのだが、同質性を求められるがゆえの狭さが感じられるからだ。私のような人間は、セクトに入っても企業に入っても双方とも堅苦しさが生ずる(ような気がする)。
 午後9時過ぎの横浜駅周辺は……、ハロウィンの仮装をした若者など一人もいなくて、2箇所でストリートミュージシャンを見かけただけ。ギターをかき鳴らしながら伸び伸びと唄えるのは、自分みたいな小心者からするとそれだけで才能だと思う。
 最寄り駅に着いて、家まで夜空を見上げながら帰宅。満月の光が寒々しいほど青白い。

 今日はおとなしくこつこつと翻刻をした。ただこれだけ。
 高校の同級生からの仄聞で、恩師は私のことを今でもよく話していることを知った。今週、先生にお菓子の詰め合わせでも送っておこう。手紙を書くのがいちばんだが、自分は全く人見知りしない性格なはずなのに、つい緊張してしまう。強いプレッシャーがかかる。優等生がだんだんと馬鹿になっていく、というのは不幸の一つだが、こればっかりは救いようがない。しかしそのことに甘んじてそろそろ居直ってもいいのではないか、という気もする。
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