mixiユーザー(id:6486105)

2019年11月30日20:45

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相鉄の延伸で思ったこと

 夕刊を開くと、「相鉄 悲願の都心直通」という記事があって、二俣川と新宿を最速44分で結ぶらしい。相鉄も偉くなったもんだ。70年代、上星川の家賃8千円のボロアパートに住んでいた私としては、藁葺き屋根の古民家が鉄筋の集合住宅に建て替えられたくらいに寂しい。
 相鉄の都心直通ニュースに絡ませて、むしろメインの記事が東京圏の交通網が今後、飛躍的に整備される、という解説記事が載っている。たとえば羽田空港と東京駅をダイレクトに結ぶ路線が事業費3千億円をかけて2029年に完成、とある。
 東日本大震災で東北の鉄道は甚大な被害を受けた。たとえば気仙沼線は復旧に700億円がかかるとされ、採算上の観点から廃線になった。確か震災被害にあったJR線すべての復旧工事費が3千億円ではなかったか?
 国鉄を民営化したのが中曽根だ。鉄道を採算という指標で見直す、という市場原理主義を導入するのが国士か? 日本の鉄道網をめちゃくちゃに破壊したのが中曽根だ。日本国を壊滅へと導く原発も、もとはと言えば中曽根。それはともかく、首都圏さえよければいい、という一極集中型の国策がいいわけない。JR北海道は民営化以降、ますます評判を落とし、次から次へと不採算路線を廃線にしているが、民営化になったら儲けがないなら切るのが当たり前で、この先、ますます地方は「動脈」を失って過疎化ならぬ壊疽化するだろう。
 郵政民営化がもたらすものは、ゆうちょ銀行の過激な営業や配達日の間引きといった、国民にとってはあまりありがたくない事態で、国鉄にしても郵便事業にしても、そもそもは国民にとって平等であるべきインフラだ。郵便局から20キロも離れた過疎ムラに10通の郵便物を配達するのと、同じく全500戸のタワーマンションに2千通の郵便物を配達するのとでは一通あたりの手間と時間と輸送費が百倍違う。地方は圧倒的に不利だ。
 JRを使って少しでも旅をした者ならわかるが、民営化以降、地方で鉄道に乗るとものの10キロで運賃が5百円近くになったりし、他方、都会だとその半額以下になっている。収入水準から考えると、田舎の電車は都心の3倍4倍で、公共交通とは言い難い。
 それもこれも中曽根のような反日政治家が、自身の虚栄心と差別的思想で日本を蹂躙した結果である。
 死んで美化する追悼記事を読んでいると、腸が煮えくりかえる。
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