mixiユーザー(id:6486105)

2019年09月30日20:19

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ささやかな誕生日

 また一歳、年を取ってしまった。
 念のため調べてみたら、前期高齢者は65歳から74歳とあった。1年後に自分は「高齢者」になるのかぁ、と思うと、その前になすべきことをなさねばならぬ何事も、なんて気持になった。
 朝の10時半、市役所に行って、プレミアム商品券を2万円分(2万2千円の金券)買った。
 限度額は5万円なのだが、市役所に行く前に銀行へ立ち寄ってみるとキャッシュディスペンサーは大行列だ。噂に聞くところによれば”売り切りごめん”らしいので、貯金をおろさないまま市役所へ。財布の中は1万円札が2枚と千円札数枚だった。
 予想に反してまったく待たないで買えたので、(銀行へ戻ってお金を下ろして、追加で買おうか)という考えが一瞬湧いたが、面倒になってやめた。欲を1割減らせば済むだけのことだ。子どもの頃に読んだ舌切り雀という童話で、お土産に「大きいつづら」と「小さいつづら」のどちらを選ぶか、といういかにもな訓話があったけれど、両親も常々同じような説教を私にしていたこともあって、控えめは美徳だという性格になってしまった。このような教えを心の柱にすると、今の世の中では世渡りできないと思う。小学校時代に公教育と家庭教育で教えられたことは、8割方、間違っていたなぁ。平気でウソをつけるような人間じゃないと、政治家とか電力会社の役員とか知名度の高い学者は務まらない。
 そうだ、昨晩遅く、ベッドの中でYouTubeのオススメの中から「ささやかなこの人生」という曲を聴いた。歌っているのは風というフォークグループで、1976年のヒット曲だ。
 そうかぁ、私はこの曲を好感持って聴いたために「ささやか」という概念が好きになったのか。
 元讀賣新聞の記者で、のちにテレビキャスターへと転身された大谷昭宏さんのエッセイ集を2冊作ったことがあった。
 1冊目は『サラリーマンの忘れもの』で、帯に「ささやかだけど大事なこと」というようなキャッチを書いたら、大谷さんはたいそう気に入ってくれた。で、2冊目のエッセイ集はずばり『ささやかな少数意見』というタイトルにした。どちらも私の案だった。
 自分の趣味を押しつけたカタチになったのか(大谷さんは控えめなかたである)、大谷さんも「ささやか」が本心から好きだったのか? 
 前者であれば済まない、と今になって思った。
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