興福寺さんの仮講堂で開催中の「国宝特別公開2017 阿修羅−天平乾漆群像展−」は、愈々6月18日で終了します。
今日のカットは、現在仮講堂で拝観できる八部衆立像の中の鳩槃茶(ぐばんだ)像です。
インド神話の中では 人の精気を吸い取り、すばしこく、はげしく姿を変える悪神(鳩槃荼夜叉神)とされますが、仏教に取り込まれて護法神となります。
どんな「悪」でも諭して取り込んでしまう仏教の懐の広さを感じます。
経典などにはその姿・形については書かれていないとのことですが、一説では、陰嚢のような形をしていたとも言われます。子孫繁栄祈願の道祖神じゃあるまいし、ちょっとどころか、大いに吃驚する話です。
そんなこともあってか、興福寺さんの八部衆の中でも、ちょっと変わったお顔です。
この話を知って拝観すると、「言われてみれば」と思ってしまいます。
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