指の上まだ名を持たぬ願いごと 石は順番を覚えていない #短歌歩きつつ捨てきれぬもの数えおり生きろの余韻が靴底に付く #短歌詠むほどに指が濡れてく詩集あり 背表紙だけが遠くを向けり #短歌ドリンクの氷が溶けるあいだだけ雨の文字たち息をしていた #短歌う
家路には拭えぬ染みを連れてゆく洗えば消える明日を信じ #短歌ぐるぐると昆布の時間に守られて海は静かに甘くなってく #短歌塗り直すたびに世界がまだ好きで五月病にも光は混ざる #短歌ふれたかてたずねるように雪が降る 新世界へと月ひらかれて #短歌翼だけ
カーテンの向こうで死者が息そろえ海鳴りほどの拍手に濡れる #短歌地下鉄の輪に指をかけ目を閉じる揺れてる間軽くなる罪 #短歌灯りとは逃げ道みたいな顔をしてまっすぐ黙る非常階段 #短歌ざわざわと羽根をもらった窓たちが逃げる練習空に習う日 #短歌まぶたか
O-EASTってどっちだっけ?って15年くらい思い続けてるラーメン戦争を知らない子供たちメンヘラってワードがとっさに出てこなくて「繊細チンピラ」って言っちゃった別に、エモ不安定でもよしとしますか木に寄生するタイプのキノコの事を「菌根菌」というらしい
月の指 スワイプされる夜の壁 履歴は消去されない仕様 #短歌絶滅と書かれた棚で瞬きし感情だけが黄色く息づく #短歌いないひと包みをほどく夜の卓 ぬけがらだけが甘く光った #短歌失踪は遠くへ行くことじゃなくってここに座ったまま薄くなる #短歌雨粒を数え
まあいいか大きな皿で辻褄を合わせてしまう今日の僕たち #短歌店の名をひっそり刻んだ赤きもの雪を運んで町に溶けてく #短歌電話口名乗ったあとの舌ざわり削られながらわたしは進む #短歌祝辞には伏せられた数透けていて胸にしまった名札が重い #短歌削られた
「皇居に向かって痙攣」みたいなフレーズが飛び出すような卑怯な笑いを求めてしまう夜があるんだよなTHE ALFEEは何曲聴いてもよいものとする時空が沈むほどの尿意 #自由律俳句ためて言うほどの事じゃない発表が多い。生き急いでるのに廃墟のショッピングモー
ここだけの話といえば夜の雨 靴音だけが先に帰った #短歌減速の文字を抱えた夜の道 生きてるほうへハンドルを切る #短歌ゆりかごにならない胸を揺らしつつ眠らぬままの悪意も育つ #短歌返したらすこし落ち着くフライパン怒りも今日は丸く焼けたね #短歌手を止