蔵王権現さんは、役行者が祈り出した日本生まれの仏様です。
三井記念美術館ホームページには現在開催中の「蔵王権現と修験の秘宝」で、9月23日まで吉野如意輪寺の蔵王権現像が展示されていたと書かれています。
そして、奈良まほろば館では、本日から「「蔵王権現と修験の秘宝」開催記念」のイベントがスタート、それに合わせて、蔵王権現像の切り絵を展示いただいています。
この仏像を初めて拝観したのは仏像切り絵をやり出して間もなくの頃です。
写真集で険しい表情の中になんとも言えない優しさを感じ、本物を拝みたいと吉野に足を運びました。
拝観して驚きました。それまでに像高は確認していましたが、迫力ある姿から頭の中のではかなり大きな像になっていて、本物を見たときの姿と大きなギャップがありました。
右手に三鈷杵、左手で刀印を結び、足で悪魔を払うダイナミックなポーズでありながら「可愛らしさ」が記憶に残りました。
仏像そのものの美しさを表したいので、切り絵には通常光背を描きません。
でも、智慧を表すと言われる炎の光背をなくすと蔵王権現様でなくなります。
ほぼ等身大の大きさで光背と共に切り絵に仕上げて部屋に飾ると、パワーを頂けそうな気持になりました。
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