チェーン展開している「家系」と分類されているラーメン店が東神奈川駅からほど近いところに出店。オープンは確か今年の四月だった。あちこちの「家系マニア」なblogなどでは、とても家系とは言えない、家系を名乗るのは言語道断と酷評されていたりするチェーン店なのだ。
本店は十日市場にあるらしい。経営者は横濱家(平台)で修行した人物と聞く。横濱家は後の近藤家店主が六角家から暖簾分けした店であり、そういった系列的には立派な家系なのである。
店に着いたのは13:30頃、券売機で食券を買おうとするも満席である旨を伝えられるが、たまたまカウンターが空いたためすぐに座れた。不人気で評判が悪い割りには混んでいる。
頼んだのはチャーシューラーメン+中盛り+味玉(固め・多め)。着席してから麺が出るまでは暫く時間が掛かった。で、出てきたラーメンはこれまでの良くない先入観とハロー効果を打ち破る普通の出で立ちの家系ラーメンだった。
麺の茹で具合は固め指定にしては少々柔らかいかもしれない。この麺の製麺所は不明だが中太で僅かに縮れの入った腰のある麺はまずまずの及第点。最後までだれることなくポキポキとした食感が維持される。
醤油の量は指定せず普通で頼んだのだが割と薄め、スープは、乳化度はそれほど強くはないもののある程度のコッテリ感は感じられる中庸を行く家系のそれそのものであって、酷評される理由がまるで分からない。始めに啜ると味が穏やかすぎて最近流行しているサラサラ系の家系スープと似ていると感じる。しかし大桜のこれはより実体感が伴うものであって、サラサラ系よりは全然美味しい。スープに強烈な癖と個性が無ければ家系に有らずという意見があるとするならそれは偏見に過ぎる強弁と言わざるを得ない。この風味から言うと県西部で展開中の松壱家に雰囲気が似ている。
チャーシューは中くらいの厚さのバラチャーシューが4枚ほど乗るが、このチャーシュー、柔らかくて癖が無く上品なもので、これまた家系としては前例がないほどの上質なものだ。但し、極めて良く仕上がった大量生産品という気もしなくはない程に煮上がりのムラがない。
店は明るく清潔な内装で、カウンターとボックス席を合わせると20席ほどあるであろうか。客層は家族連れ・子供連れが多く、中には昼間から生ビールを堪能している若夫婦もいる。トッピングやサイドメニューが豊富なのでそれもありかも知れない。
従来の家系にありがちな汚くみすぼらしい店舗、少々臭う雑然とした厨房、飛び交う難解な符丁、店員の高圧的な態度・・、という閉鎖的かつ求道的という垣根の高い伝統が微塵も感じられず、誰でも気軽に美味しい家系ラーメンを楽しむことが出来るという点では近所の六角家、おーくら家などよりも大衆的で消費者指向が強く、また経営熱心とも言える。これは自信をもって万人に奨められる家系入門店と言えるのではないだろうか。
大桜 東神奈川店
住所 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川1丁目7-10
電話 045-432-0749
営業時間 9:00〜26:30
定休日 無し
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