パキスタン・カリーの専門店である。オープンしたのは数年前だが、ずっと行きそびれていた。が、つい先日のNTV「ぶらり途中下車の旅」を何気なく見ていたら東横線をやっていて、この店が突如放映された。
ま、それで思い出して行ってきた訳だ。もう既に有名店らしくてググるといっぱいヒットするので店の詳細やマスターの出自、店舗の内外の写真などはそちらの方を参照願いたい。
店のメニューは一種類、スリーコースセット1,000円(税込み)だけという潔さ。多少の勇気をもって店に入ると件のマスターと手伝いの(過去の)お姉さんの二人、他に客はおらず我々夫婦だけ。メニューは選べないので当然注文取りには来ない。自動的に水とコールスロー・サラダが出てくる。この酸っぱくてスパイシーで美味しいコールスローをついばんでいると自動でパキスタン・カリーが運ばれてくる。
普通の黄色いカレーソースがご飯にかかったいわゆるカレーライスを想像すると肩透かしだ。言うならば、鶏もも肉を調合スパイスとギーで炒め、更に塩を加えて煮込んで煮詰めた「ほぐし肉」を白米に添えただけ、というシンプルな食べ物だ。
筋状の繊維だけとなった鶏の肉をご飯に絡めつつ頂いたが、非常に旨いものだ。塩分は強めだが不思議なことにそれ程しょっぱいとは感じない。深い旨味成分とスパイスの強い薫りが消化器を瞬時に刺激し、条件反射的に美味を感じてしまうのだ。
スパイスは、恐らくはクミン少々、ホールのカルダモン多め、クローブス、そして大量のナツメグ、辛み付けのカイエン・ペッパーといったところで、いわゆる北インドの整ったカリーとは趣は違う。しかしシンプルで鮮烈な香りが絶妙で大変に美味しいものだ。
最後に出される甘いチャイ(=写真は無い)は油と辛みを鎮めてくれる効果があり、ゆったりとした食後であった。チャイにも少々のカルダモン粉末が加えられていた。久し振りに美味しいカリーを食べた。
尚、カリーのおかわりは500円、持ち帰りのカリーは200gで600円(フランスパンに合う)とメニューの下に書き足してあった。今度はテイクアウトしてみようかと思う。
満足。
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