mixiユーザー(id:3696997)

2008年09月24日09:28

69 view

【音楽】Murcia: Jacaras!@Paul O'Dette

ハルモニア・ムンディの先月の新譜からサンチャゴ・デ・ムルシアというスペインのギター奏者で作曲家の作品集。新譜と言っても10年ほど前に名録音とされたものの復刻盤だ。

http://www2.hmv.co.jp/product/detail/2756387/ref=2748152

Jacaras(ハカラス)愉快な舞曲〜ムルシアのギター作品集

ムルシア:
1. ハラカス
2. ラ・ホタ
3. マリサパロス
4. ガリャルダス
5. タランテラ
6. プレリュード・グラーベ
7. ラ・カデーナ
8. コレルリのジーグ
9. サランベーケス
10. パサカーリェス
11. ファンダンゴ
12. マリオーナス
13. クンベエス
14. パイサーノス
15. イタリア風フォリーアス
16. ラス・ペーナス
17. アレグロ
18. グラーヴェ
19. アレグロ
20. オトロス・カナリオス
21. カナリオス

ポール・オデット(バロック・ギター)、
アンドルー・ローレンス=キング(ハープ・プサルテリウム)、ペドロ・エステバ(打楽器)、
スチーブン・プレイヤー(バロック・ギター)

ムルシア(Santiago de Murcia:1682-1732)の生きた同時代の作曲家と言えばヴィヴァルディとバッハがいる。しかし、ムルシアの作風はこの二人の純朴で牧歌的、そしてある種の厳格さを伴った音楽とは大きく異なり、現代にまで通ずるようなモダンで猥雑なプレゼンスが漲っている。

ポール・オデットはリュート奏者として名高い人物で去年にもリュートによるバッハ作品集 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=592806114&owner_id=3696997 を取り上げた。今度はそのリュートをバロックギターに持ち替えて、何とも色彩感溢れる、そして旅情を誘うようなスパニッシュなテイストを紡ぎ出す。

後方には常に鳴り響く手拍子が如何にもフラメンコという風情だが、時折伝統的なバロック調の旋律・和声が現れたりと割と出入りは激しい。オデットという人は何を弾かせても巧い人で、最初のトラックのハラカスが終わる頃には既に耳を捉えて離さないのである。

掴みのハラカスは素晴らしい曲想なのだが、ファンダンゴ、マリオーナスからイタリア風フォリーアス、ラス・ペーナスあたりが熱気、頽廃、そして憂愁を綯い交ぜにした一つの絶頂を構成する。肩の力を抜いて楽しめる一枚である。

尚このCDにはハルモニア・ムンディの立派な最新カタログが同梱されており、3〜4枚組かと思われるほど分厚い装丁で供される。

(録音評)
Harmonia Mundi、HMX2907212、通常CD。録音は1997年9月7-11日、オランダとある。音質はハルモニア・ムンディらしいスッキリとした好録音だ。

太鼓やコンガのような数種のパーカッション、プサルテリウムやハープといった撥弦楽器が立体的にサウンドステージに配置され、また手拍子も三次元的に鳴り響く実にアコースティックな録音である。オデットのギターは割とオフマイクでキリリと定位している。全体とすれば落ち着いた大人のサウンドである。

0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2008年09月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930