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2008年09月03日08:44

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【バレエ】「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」(東京公演・2日)

先日の南浦和公演に続き、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=905529498&owner_id=3210641
東京公演初日を観てきました。

...お客の雰囲気が、内外のバレエ公演と違います。
お教室の発表会ともまた違う、「草刈公演」独特の違和感が...。


       *     *     *

★第1部

○「レ・シルフィード」
草刈民代/イーゴリ・コルプ
オリガ・ステパノワ/タチアナ・ミリツェワ/群舞

幕が上がると、コルプさんを中心に、
ロマンチック・チュチュたちのフォーメーション。
夏ガラ、フル編成ではありませんが、群舞がいます。
それもメンバーは選抜隊+ソリスト。豪華だゾー。(^o^)

ここの群舞は、マリインスキーやタッチキン、新国などと違い、
ダンサーの背格好にわりと凹凸があります。
それでも魅せてくれるということは、実力がある証。
ゆうべの選抜隊員たちなら、適当にピックアップしても、
日本の国内バレエ団のソリストやプリンシパルとして、
十分やっていけるでしょう。

そんな中にいては、草刈さん、さぞ辛かろう...
と思いきや、意外と大丈夫でした。
...トリの主役はやめてほしいけど。(^^;)

なぜかというと、まず、ロシア人群舞に混じっても、
スタイルがあまり見劣りしないんですよね。
上で書いたとおり、ここの群舞だからというのもあるでしょうが、(^^;)
年齢を考えると大したものです。
上体の使い方も結構丁寧で、ちゃんと音楽に合っています。
そしてロマンチック・チュチュが彼女の弱点である脚を隠してる。

タミさん、スタイルはいいのに、踊ると脚が短く見えるんですよね。
なんでかなー、と思っていたら、
「股関節の可動域が狭いからだよ」と師匠。

そういう人は、見た目の帳尻を無理矢理あわせようとするので、
膝の向きと爪先のバランスが悪くなるし、
踊りにも余裕がないのでタメが作れず、
手足の軌跡も最短距離を行こうとして直線的になり、
結果、ちまちました小さな踊りになってしまう。

...なるほど〜。(UU)
でも、それは本人も良くわかっているのでしょうね。
だから上体の動きや音とりでカバーしようと心がけ、
振付も跳んだり大きく脚を上げる部分を少なくしているのでしょう。

それはさておき、羽こそ背中に付けてませんが、
コルプさんも別種の妖精といっても良いほど、
華麗に空中を舞っていました。(^^)


○「ルースカヤ」
イリーナ・コシェレワ

この半年の間に、何があったのでしょう。
おどおどした様子がすっかり影をひそめ、
踊りそのものを楽しんでいるかのような明るい雰囲気が、
彼女の愛らしさを一層引き立てています。(^^)

まだ雑な部分もありますが、天狗にならず、
次のステップを目指してほしいな。(^^)


○「ライモンダ」よりPDD
オクサーナ・シェスタコワ/ドミトリー・シャドルーヒン

女王様としもべ、ではなく、
愛が感じられる、暖かい舞台でした。(^^)
上手と下手に離れて立っていても、常ににこにこアイコンタクト。
おしどり夫婦だから成せる技なのでしょうか。(^o^)
冬公演も、このふたりで観たいな。


★第2部

○「海賊」よりPDD
イリーナ・コシェレワ/ミハイル・シヴァコフ

コシェレワさんの持ち味は、ちょっと天然風の、優しい雰囲気。
それが今後はどう変わっていくのでしょう。
リラの精や黒鳥をどう演じるのかが、楽しみになってきました。

8月16日から始まった夏ガラも、今夜でおしまい。
19日間で15公演、青森から岐阜、富山、神戸、和歌山と、
会場も広範囲です。

シヴァコフ君、さぞへばっているのだろうなあ、と思っていたら、
復調してました。ヘンな奴。(^O^)
来日前の夏休みで、なまってしまった体が、
ツアーで目覚めたとか。(^^;)


○「瀕死の白鳥」
草刈民代

前日にマハリナさんの「瀕死」を観たばかりなので、
ちょっと心配でしたが、彼女の欠点の出にくい演目でもあり、
それなりの「瀕死」になってました。


○「ワルプルギスの夜」
タチアナ・ミリツェワ
ドミトリー・シャドルーヒン/アンドレイ・マスロボエフ

ほぼ毎日のように踊っていたからでしょう、
3人のコンビネーションが、だいぶ良くなってました。
やはり実戦に勝る練習はない、ということですね。
ミリツェワさんの笑顔も、ちょっと悪そうになってたし。(^O^)


○「サタネラ」よりPDD
サビーナ・ヤパーロワ/アンドレイ・ヤフニューク

唯一残念だったのが、この二人。
別に悪くはないのですが、良くもなく、
踊り方自体の魅力が乏しい感じがしました。
先行き、ちょっと心配です...。


○「パキータ」より
草刈民代/イーゴリ・コルプ
オリガ・ステパノワ/イリーナ・コシェレワ
タチアナ・ミリツェワ/アンナ・ジュラヴリョーワ
群舞

振付もだいぶおとなしいものに変えてますが、
タミさん、やはりクラチュチュは厳しいものが。
主役はタコさんに譲ってほしかったです。(-.-)

コルプさん、相変わらず妖しくて素敵なんですが、(^O^)
サポートがいつになく大変そうでした。
というのも、タミさんが、彼にすべてお任せ状態なのでしょうね。
上げた腕を次のポジションに持っていくタイミングまで、
彼にやってもらっていましたから。(^^;)

そーか、シヴァコフ君が元気だったのは、
彼女のお守りから解放されたからだったのか。(^O^)

       *     *     *

しかし、ステパノワさんの「黒鳥」を省くなんて、
実にもったいない!
タミさんの「瀕死」はあってもいいから、
ステパノワさんの「黒鳥」も残すべきでした。
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