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2008年03月08日12:31

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【オーディオ】大人のためのHiFi試聴会@ヤマハ(泉岳寺)

久しぶりにオーディオのネタ。昨晩、かねてから申し込んでいたこの試聴会にPさんと共に行ってきた(写真は無いのであしからず)。

私の当日の目当ては、新製品であるSACDも掛かるCDPが、現在使っているDP-70Vに取って代われるだけの実力を持っているかどうかを探ることだった。だが、それが結構悲惨な展開に・・・。

http://www.yamaha.co.jp/product/av/topics/otona_shichokai/index.html

要は、20年ぶりにピュアオーディオ再参入を宣言したヤマハが主催する自社製品を中心とした広報活動である。が、そこはちょっとした拘りがあって、それなりの試聴環境に限定人数だけを募ってデモするというもの。昨日も定員8名のところ満員となり、結局2名の欠席が出たため6名だけの招客だった。

場所は泉岳寺のヤマハ東京事業所の地下にある視聴(試聴)室。徹底した吸音を施したデッドな環境で広さは24畳くらいだろうか。部屋自体には変な癖も定在波による減衰・強調も感じられない、割と無響室に近い雰囲気の部屋で好印象だ。

デモの目玉はA-S2000プリメイン、CD-S2000 SACDプレーヤだ。これらの製品は30年ほど前に一世を風靡したNatural SoundシリーズのアンプCA-800やCA-1000、CA-1000IIといったホワイトフェース+スプルース・キャビネットに倣ってデザインされたもので、当時を彷彿とさせる、いや懐かしい面構えだ。

スピーカーシステムはB&Wの新製品683を軸に時折自社のSoavo-1との比較試聴というスタイル。
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結論から言うと全くの期待外れであって、ちょっと落胆した。

まず何が酷いかというと、B&W 683という製品は実に痛いSPで、耳血が吹き出るかと思うほど不快な音だった。まず、人の声や楽音が全然おかしい。次に定位が悪く音場が拡がらない。極め付けは強奏でサチって音がダンゴになること。つまりハード・クリップしたみたいにビリ付いて、ただでさえ悪い分離が最悪の状態になる。

途中で切り替えられたヤマハのSoavo-1が10倍良い音に感じられた。Soavo-1は普通と言えば普通なのだが本当は相当優秀なSPと見た。音場も拡がるし音像も一応定位し、楽音も「まとも」そうだ。

で、Soavo-1で満足したかというと、その実力は恐らく10%も出ていなかったに違いない。この場合アンプがタコだと判断するのが妥当。SPの負荷を十分ドライブできていないためバッフル面から盛大に音が出ているのがはっきりと分かる。要は鳴っていない。有り体に言えば音離れが非常に悪いのだ。

B&W 683も、恐らく優秀なSoavo-1も低音の腰が弱く、中高域は味の素のように変に甘ったるく、なんだかこれは最近のアキュみたいな演出になっている。これではNatural Soundの名が泣くというもの。しかし、このSoavo-1というSPは是非eARかなにかまともな駆動力を持ったデジアンで試してみたいところ。多分、下手な海外ハイエンドは撃沈だ。但し一点だけ頂けないことがある。それはSteinwayのピアノがYAMAHA G3に化けてしまうことだ。

進行だが、若めの司会氏が試聴ソースの説明やら全段バランス伝送の説明やらをダラダラと長々とするのが苦痛だった。終始、5分間能書きを聞かされて2分間試聴する、みたいな調子でずっと進み、結局時間が足りなくなってスケジュールは相当押した。掛けるソースは軽めのジャズ系中心でどれもが音質的には頂けない内容だ。要は変な演出が盛り沢山なのである。

クラシックで掛けたと言えばパーヴォ・ヤルヴィ/カンマー・フィルの英雄、グリモーが弾く皇帝の冒頭のみ。グリモーの方はDG臭くて耳が変になりそうだったのに加えてカデンツァがテンポ・ルバート掛けまくりで船酔いしそうだった。

ここまで、目当てであったCD-S2000の正体には迫れていないのであった。

結局試聴会が終わったのは、予定を大幅に過ぎた20:20だった。招客が各々CDを掛けてくれ、と頼んでいたので私も持参していたソースをお願いして掛けてもらった。これ http://mixi.jp/view_diary.pl?id=579789932&owner_id=3696997 を聴けば少しはCD-S2000の実力が判明するかも、との期待を込めたわけだ。試聴SPは勿論Soavo-1だ。

試聴結果だが、このSACDが秘めている実力の一端は確かに聴けた。芯を突くレスチェンコの圧倒的な打鍵は鮮烈だった。しかし、依然として音が甘ったるいし低音が遅いしピアノの音像が肥大化して気持ちが悪い。恐らくこのキャラはこのアンプ固有の駆動力不足に起因したものであり、SACDPとしては割とナチュラル傾向な音を送り出しているのではないかと推測した。ま、目の前で出ている音からアンプのキャラを頭内で減算して割り出した印象なのだが。勿論、SACDP方に固有のキャラが乗っている可能はあるにはある。

今回は残念ながらSACDPだけを精緻に比べることが出来なかったので何とも断定は出来ない。ただ、悪くはなさそうだ、とは言えるが、では、DP-70Vを圧倒的に凌駕しているか、と問われれば答えはノーだろう。
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