mixiユーザー(id:3210641)

2008年02月11日22:37

16 view

【バレエ】マラーホフの贈り物・Aプロ(11日)


世の中、いろんな人がいます。

隣の女性、最初から最後まで舟を漕いでました。
風邪をひろってしまった人の代役でしょうか。
目の端でひょこひょこしてるだけなので、
私はあまり気になりませんでしたが、
真後ろの人、さぞうっとうしかったことでしょう。

一言かけようかな、とも思いましたが、
後ろの人も終始なにやら紙をがさごそやってたので、
ほっとくことにしました。やれやれ。(^^;)

さらにその横では、たぶんいつもの年配の夫婦でしょう。
舞台が始まっても、ぼそぼそ話をやめません。
まったくいい歳して、分別がないんだから。

開幕直前、前をよぎっていった方、
理由はわかりませんが、魚? のような生臭いにおい。
それもかなり匂うのです。隣の人、さぞ閉口したことでしょう。

前を向けば、数列前で学生らしい女性、前髪が邪魔だったのか、
休憩時間に頭のてっぺんで束ねてました...。

カテコで、女の子が小さな花束をマラーホフさんへ。
なんだか、いい感じでした。(^^)
マラーホフさんも笑顔で受け取ってました。

でも、そのあとがいけません。
別の女性、赤い袋を舞台に。
セミオノワさんが、仕方なさそうに拾ってましたが、
あの場で渡すなら、せめて花束にしましょうね。

気持ちはわかりますよ。
でもね、本来プレゼントは、
相手に対する祝福と感謝の気持ちの表れでしょ。
けれどあなたの行為は、ただの自己満足です。

       *     *     *

■第1部

○ 牧神の午後
ウラジミール・マラーホフ/井脇 幸江

かわいい牧神でした。(^o^)
少なくとも、ケモノではない。小動物の神さまです。
この演目、前々からコミックだと思ってましたが、
この日、特にマラーホフさんのラストの演技を観ていて、
その感を強くしました。(^O^)

ジュドさんの牧神をご覧になった師匠によると、
さすがのマラーホフさんも踊りこみがまだ足りないようです。

井脇さん、そのジュドさんの時は、
少女のニンフになっていたそうですが、
今回は姐さんが入ってました。(^O^)

東バのその他のニンフたちの動き、
なんか違う気がするんですが...。


○ エスメラルダ
ヤーナ・サレンコ/ズデネク・コンヴァリーナ

2人とも、いいダンサーだと思います。
踊りも丁寧だし、鍛えているし。
でも、なんでだろう、満足感がないんですよね。
すくなくとも、音感は物足りないな。


○ カルメン
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

フィーリンさん、髪型をきのこ風にすると、若くなりますね。(^^)
もっと艶っぽいカルメンを踊る人はいますが、
彼女のカルメンもいい!
表情も良いけれど、横顔がとてもセクシー。
そしてなんと言っても音楽と融合した踊りが、
本当に気持ちの良い人です。


○ くるみ
イリーナ・ドヴォロヴェンコ/マクシム・ペロツェルコフスキー

この2人もいいダンサーですが、演目を間違えましたね。
やはりABTのダンサーは、
チャイコの3大はやらないほうがいいかも。
本来の持ち味を発揮できず、もったいない。
最後の30秒間だけ、ABTらしい元気のある踊りでした。(^^)


■第2部

○ 白鳥・2幕(全編)
ポリーナ・セミオノワ/ウラジーミル・マラーホフ

2人の会話は聞こえました。
ただ、恋焦がれるマラーホフさんに対し、
「あなたの気持ちは嬉しいわ。ありがとね、ぼうや。
でも、あなたでは、どうにもならないのよ。」
というオデットの声が聞こえてきそうでした。
「白鳥」の話、ちょっと違うような...。(^^;)

セミオノワさんは、まさに進化の途中にある人。
熱烈なファンが付くのもわかりますが、
現状は人気が先行しているようです。
技術はあるのに、それをどう使っていいのか、
どう表現したらいいのか、試行錯誤の真っ最中、という印象。
あと、本人が古典を好きならという条件付きですが、
彼女はボリショイで修行を積むべきではないかなぁ。
マラーホフさんが離しそうもないけど。(^^;)

東バの群舞にとっては、音源のテンポが速すぎて、
ちょっとかわいそうでした。
でも、それを差し引いても、また足音うるさくなってますね。
軍隊の行進か、ホームを通過する急行列車のようでした。


■第3部

○ 白鳥・黒鳥のPDD
マリーヤ・アレクサンドロワ/セルゲイ・フィーリン

この演目に限って言えば、もう、申し分ないです。
どのくらいすごいかというと、
ボリショイのチケット発売前にやってほしくなかった、というくらい。
またライバルが増えるじゃないかー。(^^;)

この演目をここへ持ってきたのもわかりますが、
キャスティングを「ドンQ」と入れ替えるべきでした。
この2人、他の人と格が違います。


○ アレス・ワルツ
ポリーナ・セミオノワ

マラーホフさんのパジャマを着たようなセミオノワさんが好演。
オデットよりも、この演目の時の方が良かった〜。(^^)
作品をこなしているかどうかは、
私も見慣れてる作品ではないので不明ですが、
すくなくとも彼女の技術の高さを再認識しました。


○ スプレンディッド・アイソレーション
イリーナ・ドヴォロヴェンコ/マクシム・ペロツェルコフスキー

アダージェットと、直径数メートルの巨大スカートを使った、
インパクトのある作品ですが、
同じABTのマリア・リチェットさんで観たときはいまひとつでした。
ダンサーが異なると作品の印象がまったく変わる良い例で、
踊りに邪魔! とスカートをたくし上げていた動きが、
ちゃんと振付のパートに見えたのは、
ダンサーの技量によるものと言えるでしょう。


○ ドンQ
ヤーナ・サレンコ/ズデネク・コンヴァリーナ

この2人に黒鳥が似合うかと問われると、
それも違うとしか言えませんが、
盛り上がりの度合いを考えると、
上の2人と入れ替えるべきでした。
そしてこの2人には、「ジゼル」や「白鳥」など、
しっとりした演目の方が似合うのでは。
上手いのは上手いんですよ、ほんと。


○ ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ
ウラジーミル・マラーホフ

世界初演だそうですが、
私の好きではない動きの作品なので、
拍手はマラーホフさん自身へのものでした。

       *     *     *

観終えてみれば、
それなりに満足感のある公演でした。
いろいろ苦言を並べてしまいましたが、
さらに上を目指せる力量あるダンサーたちの、
将来に期待をこめてのものてす。
彼ら彼女らに、次に出会えた時が楽しみです。(^^)

私はAプロのみですが、師匠はBプロも御覧になるとのこと。
感想、宜しく〜。(^^)
0 21

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2008年02月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829