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2007年05月15日09:54

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【音楽】Bach: Gamba Sonatas@井上祐子

昨日に引き続き弦楽器のアルバムで、今日はヴィオラ。原曲はバッハ作曲のチェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタであるが、これを現代楽器であるピアノとヴィオラに振り替えたものである。アルト・ガンバやバス・ガンバの天国的な音色は入っていないので要注意。

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1534323&GOODS_SORT_CD=102

Sonata no 1 in G major, BWV 1027
(i) Adagio
(ii) Allegro ma non tanto
(iii) Andante
(iv) Allegro moderato

Sonata no 2 in D major, BWV 1028
(i) Adagio
(ii) Allegro
(iii) Andante
(iv) Allegro

Chaconne from Partita(BWV 1004) in D minor for solo violin, Transcribed for violin in G minor

Sonata no 3 in G minor, BWV 1029
(i) Vivace
(ii) Adagio
(iii) Allegro

Yuko Inoue, viola
Kathron Sturrock, piano


井上祐子は浜松生まれで英国在住の中堅ヴィオラ奏者であり、あの今井信子に憧れて弟子入りするため遙々と渡英したという。国内では殆ど無名といって良いだろう。ちょうど今月末5/27にはトリトン・スクウェアの第一生命ホールでウェーバー・プログラムでの来日公演があるらしい。

9トラック目に入っているシャコンヌは、有名なヴァイオリンのための無伴奏パルティータの最終楽章であり、井上祐子の実力が聴ける。うーん、いい曲だし、ヴィオラの深々とした渋い音色で聴いても実に落ち着ける。ヴァイオリンと音域を近似にするためキーを3音上げた編曲だ。井上の解釈と演奏は実に清楚で外連身がなく、そして真っ直ぐだ。

ヴァイオリンのような強い刺激も色彩感も得られないが、しっとりとバッハを聴くには良いアルバムだ。

(録音評)
英国Quarts Musicレーベル http://www.quartzmusic.com/cd/QTZ2050.htm 、2005年の録音、英国のどこかの学校の音楽室で録られたものらしい。暖色系で明瞭な録音だ。

ヴィオラの名器J.B.ヴィオームの音像は肥大せずにサウンドステージ中央やや右寄りに出現し、ピアノは中央奥に定位する。オケのストコフスキー配列におけるヴィオラの位置と全く同じ場所で弾いている感じだ。擦弦ノイズは割と多い方だが嫌味ではない。
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