mixiユーザー(id:3696997)

2007年02月08日10:15

19 view

【音楽】ショスタコ12@バルシャイWDR

そろそろ新しい時期の作品に差し掛かる。これは1961年8月完成、この年のソ連共産党党大会の初日10月1日にムラヴィンスキー/レニングラード・フィルによって初演された。

http://www.amazon.co.jp/dp/B0002IQEGY/

交響曲第12番ニ短調「1917年」作品112

1: Революционный Петроград(革命のペトログラード)
2: Разлив(ラズリーフ)
3: Аврора(アウローラ)
4: Заря человечества(人類の夜明け)


前の第11番と関連性が強い作品とされている。前作に引き続き革命を題材とした標題音楽だ。随所に十月革命にまつわるエピソードを散りばめたものとされていて、時代背景を基に専門的に解釈すれば奥の深そうな意味性が隠されているかも知れない。

偉大なレーニンによって解放の戦いを鼓舞され、十月社会主義大革命に勝利をおさめた人民が主役の曲だ、と、プラウダ紙が初演の模様を報じたそうだ。

11番ほど直接的な描写は見られない。11番は徹底した細密描画による、内から外へ迸る激情を伴って書かれているのに対し、12番は内なる心象を十月革命という出来事を追憶するような目線で描いた内面的な構造だ。

11番に比べて地味な展開であり、鮮やかな表題性は感じらない。そのためか少しダルな部分があるのは否めないだろう。11番の各楽章で用いられたモチーフをちょっと弄った旋律がさり気なく随所で使われており、それが11番の各場面を想起させる効果も持ち合わせていると考えられる。とはいうものの最終楽章フィナーレは12番だけが持つ孤高の構成と言え、重厚かつ荘厳な革命回想録の締めくくりだ。

(録音評)
これはブリリアントのボックス製品なのだが、この12番は傑出した高音質であり、16ビット・リニアPCMフォーマットが持つ実力の限界点を超えたかの如くの出来映えだ。多彩で重層的なこの12番を紡ぎ出すWDRの最大ダイナミックレンジが鮮やかな残響とともに丸ごと収録されている。あまりの大音響ゆえか、ホールが共振している様子も克明に捉えられている。オーディオ愛好家には溜まらない一枚だ。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2007年02月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728