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2007年01月24日10:22

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【音楽】ベト7,8@スクロヴァ・ザールブリュッケンRSO

やはり年末の新譜から・・。現役最高齢と言われている当代切ってのダンディ、「ミスターS」ことスクロヴァチェフスキー翁の最新録音。ブルックナー・チクルスでその異彩を見せつけた後に着手したベートーヴェン・チクルスの第5弾ということになるらしい。個人的にはベートーヴェンは嫌いなので全部揃えようというつもりはないのだが、永らく読響の客演で馴染みがあり、またこの春からアルブレヒトに代わり読響の第八代常任指揮者に就任するという話しも手伝って、また値段が余りに安いので買ってしまった。

http://www.amazon.co.jp/dp/B000J10EEM/

Ludwig van Beethoven: Symphony No.7 & 8
Saarbrucken Radio Symphony Orchestra
Stanislaw Skrowaczewski

ソリッドでエネルギッシュ、丹念なディテールの描き込みと壮大な構造設計が特徴であるスクロヴァ翁の解釈はこのCDでも健在である。

曲の細かな話しは敢えてしないが、一言だけ言うとベタベタせず無駄のないベト7&8であって、この私でもリズミカルに楽しく聴くことが出来る。スクロヴァのある種の素っ気なさはベートーヴェンのアクを中和する働きがあるのかも知れない・・。


(録音評)
OEHMS(エームズ:国内ではBMG扱い)レーベル。2006年3月の録音で、場所はsaarlandhalleとある。(ザールラント放送大ホールのことか?)。

音だが、変わった質感だ。全く光沢が無く、かつザラザラなのだ。しかし荒くて刺々しいかというとそんなことはなくて実に気持ちいいザラザラ感なのだ。全体を通すとどちらかというとデッドな残響と言える。

ザラザラ感のある弦の響き、炸裂する管ビームが作り物っぽくなくてとてもリアル。録音品質そのものは一定水準以上の高さを持っているが独特の美学が貫かれた調音で、割と思うような再生が出来ないかも知れない。オーディオ的には面白い一枚と言える。
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