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2006年11月28日15:23

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【音楽】Bartok: Divertimento@Boulez, CSO

昨日の夕方、久しぶりに音楽を聴いた。

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1. 舞踏組曲Sz.77
2. 2つの映像op.10 Sz.46
3. ハンガリーの風景Sz.97
4. ディヴェルティメントSz.113~弦楽オーケストラのための

ブーレーズ(ピエール)/シカゴ交響楽団

ブーレーズが精力的にグラモフォンへ録音を始めた初期の頃の作品だ。

舞踏組曲は数年前にスクロヴァ翁の指揮で、確か読響(多分?)の演奏を聴きに行ったことがあったと記憶するが、なかなかに鮮烈で脳裏に残る曲である。バルトークの特徴である写実主義的な描写を、自由な音世界に泳いで楽しみたい作品だ。不協和音が殆どを占め、調性や拍取りも曖昧なので苦手な人はダメかも。

以下、ライナーからちょっと引用:
−−−
「舞踏組曲」の作曲は1923年。バルトークの傑作といわれている。ブダペスト市がブダ、ペストが合併してできたことは良く知られているが、その合併50周年記念祭のための委嘱作品である。ハンガリーの民謡やアラブの音楽を一部で取り入れているのが特徴。全曲は5つの舞曲で構成されている。
−−−

オケコンほど他指揮者・他オケと比較したわけではないが、まぁブーレーズの初期の頃の共通した解釈であって、透徹された中にも自由な飛翔が感じられる雄大な演奏。しかも現在ほどストイックで瞑想的ではないあっけらかんとした演奏にちょっと驚かされる。

二つ目と三つ目も写実的な作品で結構楽しめる。最後のディヴェルティメントは弦楽だけのシンプルな作品なのだが、ここでもバルトークの特徴である自由拍が炸裂し、縦横無尽の音世界が現出する。ソロパートを取るVn、Va、Vcと精緻なCSOストリング隊の絡みを堪能出来る。

(録音評)
1992〜1994年に掛けて取られた初期の正真4D録音だ。トーンマイスターは最初の二つが例によってRainer Maillard、後の二つがHermut Burkである。なかなかに硬質で立体感漂うシャープな収録である。奥行きは非常に深く、中央奥に定位するティンパニと右奥に定位するグランカッサがその発音音域において好対照をなす。また、その直前に並ぶブラスセクションは楽器が見えるほど鮮明に仕上がっている。その分、弦は明確にはせり出さず、比較的控えめな録り方だが、最後の作品の弦はどれもが例外的に美しい。
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