今日はミケランジェリの一枚目。
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli, 1920年1月5日 – 1995年6月12日)はイタリアのピアニストで20世紀最高峰の一人といわれている。
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D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K11、ト短調K158、イ長調K322
ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番変ホ長調 作品7
ブラームス:バラード作品10-1 「エドワード」
ドビュッシー:映像 第1集 第1曲「水に映る影」
ドビュッシー:映像 第2集 第2曲「そして月は荒れた寺院に落ちる」
ドビュッシー:映像 第2集 第3曲「金色の魚」
ドビュッシー:子供の領分
もともとミケランジェリは録音嫌いで有名であり、残されたCDは少ない。また、完璧主義者だったのでちょっとでも調子が悪かったり気分が乗らなかったら平気でリサイタルをキャンセルしたのも有名な話しだ。
このCDに入っている演奏はどれも素晴らしい出来だ。スカルラッティはミケランジェリにしては感情移入も少なく割と淡々と弾いているが弱音部のコントロールが常人では無理と思われる精密さである。やはりドビュッシー、特に子供の領分は白眉だ。ミケランジェリ独特の激しいアゴーギグがドビュッシーの白日夢のように揺らいだ旋律とベストマッチしている。夢見心地の作品群を堪能しよう。
詳しくはWikipediaを参照して欲しいのだが、ミケランジェリはフィンガー・キー・ノイズ(日本では上部雑音という)という指が鍵盤に当たる時に発するカチカチという音を極端に嫌ったピアニストの一人であり、そのため指を常に鍵盤から離さず「摺り指」で弾いた人だ。そのためか指の鍵盤間の移動が一部不自然になることがあってそれが独特のアゴーギグを生み出したようだ。
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