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2006年10月25日10:56

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【音楽】Steinway Legends: Kempff

スタインウェイ・レジェンズの第二弾を手に入れた(マルタ・アルゲリッチ、エミール・ギレリス、ヴィルヘルム・ケンプ、アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ、アルフレート・ブレンデル)。

今日はその一枚目。ケンプというピアニストは、かのフルベンと同時代を生きたドイツのピアニストで、1991年に95歳という高齢で没しているが、その間、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、シューベルトなどで秀作を数多く残している。後年は隠居生活であったためデジタル時代になってから録音された作品は非常に少ない。

Steinway Legends: Wilhelm Kempff

J.S.バッハ:3つのコラール (ケンプ編)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K475
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 作品26
シューベルト:3つのピアノ小品(即興曲) D946
ショパン:夜想曲 ロ長調 作品9-3
ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 作品51

ケンプは心で弾くピアニストである。いわゆるヴィルトゥオーゾではなく、堅実で穏健な解釈と着実で過不足ない技巧に支えられた精神性が人気であった。作曲や編曲活動も旺盛であったらしく、特にバッハ作品中のオルガン曲などをピアノ向けに編曲した譜面が残されている。このCDの最初の3つのトラックもそうで、オリジナル旋律を忠実に残しながらも対旋律を多く加え、音の数を倍加させてオルガン並の効果をあげている。ケンプのショパンはあんまりピンと来ないのだが、ノクターンロ長調Op.9#3は素朴ながら結構うまいのであった。

(録音評)
これはケンプがずっと属していたDGレーベルで、全てアナログ録音、全編”サー”というヒスノイズが入っている。が、音はスタインウェイそのものであり音像も揺るぎのないピアノ胴体が明確に見える捉え方である。

iPodで聴くと非常に音が悪いのだが、スピーカーで聴くと実に美しいスタインウェイが復元される。不思議だ。iPodはスピーカーでの鑑賞と大差なく違和感も少なかったと思っていたが、ガラリと印象の異なる領域があった。アナログ録音のピアノはとても不得意らしい・・・。
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