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2006年10月12日10:01

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【音楽】マラ4@ブーレーズ,CO

7年ほど前にリリースされたCDだが去年だかにSACDハイブリッドとして再販されたもの。初期のものがあったはずなのだが見当たらずに永らく経ったのもあり、これを買ってしまった。SACD盤は高価だがこれは輸入盤なので少し得した気分。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001WGDY4

マーラー:交響曲 第4番 ト長調
ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団
Vn独奏:ウィリアム・プロイシル、Sop独唱:ユリアーネ・バンセ

この曲は、どこか郷愁を誘うフルートの速いパッセージとシャンシャンと響く鈴で始まり、それをVnが引き継いで淡々と奏される。この一楽章の第一主題は最終楽章の再現部で歌唱を伴って再度明確に現れるが、それまでにも所々で変奏が聴かれる。この交響曲のモチーフとも言える旋律だ。

「天上の生活」と題された4楽章の歌唱部はドイツ民衆歌謡の詩集である「少年の魔法の角笛」から引用されたもので、第二、第三交響曲と同じ出典であり、そのためか角笛三部作とも呼ばれる。

実に落ち着いたスタンダードな四楽章形式であり規模感も盛り上がりもマーラー作品中では中庸を行くもの。四楽章はバッハの変奏曲を想起させる展開部の繰り返しで構成される。各展開部の最後はオルガンコラールに似た短い装飾音符の連続で終わり、第一楽章で見られた鈴のシャンシャンが次の変奏部の始まりを暗示する。

ユリアーネ・バンセの落ち着き払った染み入るようなソプラノ独唱がとても印象的だ。

※Wikipediaより・・・『少年の魔法の角笛』(しょうねんのまほうのつのぶえ)(ドイツ語:Des Knaben Wunderhorn)は、ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集した、ドイツの民衆歌謡の詩集であり、全三巻からなる。

例によってブーレーズの透徹された切れの良いタクト運びが光る。また、クリーブランド管が紡ぎ出す艶消しブラックの正確無比な音響は曲想に似合う地味でクリアで手堅いものだ。

(録音評)
録音は1998年4月、クリーヴランドのマソニック・オーディトリアムだ。トーンマイスターは珍しくUlrich Vetteで、マソニックとしては変わった録音だ。

このSACDハイブリッドには4D録音のクレジットはないが、ユニバーサルのサイトにある国内盤は4D録音である旨の明記がある。どっちだろう? 聴く限りは4Dではない気がするがVetteの音作りは元々が音像をくっきりピンポイントで定位させるマイラートとは異なる趣なので何とも言えない。

マソニックの広大な空間感は残念ながらあまり感じられない。しかし、パーカッションと金管隊の奥行き感は十分にありビームが鋭く迫ってくる。弦は割と左右にベッタリと拡がる展開で、これはVetteの特徴だ。音色は地味で暗めに整っていて明るいマイラートとは正反対の傾向だ。これは好みが分かれる録音だと思う。
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