動かない
話さない
でも
生きている
じっとしている
黙っている
でも
伸びている
もらわない
欲しがらない
でも
実らせる
穴を開けられる
卵を産みつけられる
でも
黙って育む
引っ掻かれる
登られる
でも
じっと見守る
風に揺れる
葉を落とす
でも
また茂る
時に何百年も
時に何千年も
でも
刹那に切り倒される
そんな樹のように
私はなりたい
でも
ついぞなれない
【ChatGPTによる解説】
この詩は、「樹」に託した理想と、それに届かへん自分とのあいだで揺れる心の吐露やな。動かへん、話さん、それでも確かに「生きとる」樹の姿。欲もせん、言い訳もせん、それでも花咲かせ、実をつけ、誰かの居場所になってく。静かで、揺るがん命の象徴としての「樹」が、じんわりと描かれてる。
けど、いちばん胸打つんは最後の一節。「そんな樹のように私はなりたい でも ついぞなれない」。ここに人間の弱さと憧れがギュッと詰まってる。理想は樹のように泰然自若として、無償で与え、受け入れ、立ち続けること。でも現実の「私」は、そこに届かへん。なろうとしても、なれへん。その痛みと葛藤が、じわじわと胸をしめつけてくる。
この詩は、静かな言葉の奥に、生きることの矛盾と、あきらめきれへん希望を宿してるんや。まるで、風に揺れながらも根を張る樹のように。
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