子どもが 好きではないと言う人がいた 子どもは 煩わしく 落ち着かず 行動予測が困難で すぐ泣いたり叫んだりするから 苦手なんだと そう聞いて感じたことは その人は生まれた時から 自分は大人だったと 勘違いしているのではなかろうか ということ 人は皆
まだ幼かった頃 死はわからないでいた ものごころがついた頃 死が怖くて仕方がなかった 学校帰りの友だちが ダンプカーにははねられて 学校に来なくなったから お見舞いに行った 入院中の親戚が退院できなかったから 死を恐れながら生きているのは 何か違うと
電車の中で 小学1〜2年生の女の子が 優先座席の マタニティーマークを指差して 母親に これはなぁに と 聞いた 母親は お腹に 赤ちゃんがいる女性だと答えた 女の子は思案顔で お腹に赤ちゃんがいると病気なの? と 聞き返した 母親は 赤ちゃんがお
あの頃の未来は キラキラと煌めいていた 手を伸ばす勇気すら 持てないほどに いつしか あの頃の未来を 通り過ぎている自分に 気づいた 忙しかったり 諦めることや 言い訳することを おぼえている間に 知らない間に 通り過ぎていた 通り過ぎて 気づいたこと