全身が水の中にいる時 自分が濡れているとは感じない 水の存在よりも空気の存在を思い知る 水から上がった時 自分が濡れていることを感じる 空気の存在は忘れ去り水の存在を思い知る 大切なものは身の回りにある時は存在せず 身の回りから失せた時に存在を思
言っておきたいことは 聞いておきたいことではなく 聞いてほしいことは 言ってほしいことでもない 聞かせてほしくても 聞かせたくないことがあり 言ってほしくても 言いたくないことがある でも 言わなくても分かることは 言わなければ分からなかったり 聞く
適者生存の原理は、「適者は生存する」という法則ではありません。「生存する者を適者と呼ぶ」という約束事であり、そこから仮説を作るための前提です。
受けるより 与える恵みを喜ぶより 悲しむ恵みをさばくより ゆるされる恵みを得るより 失う恵みをうらやむより 感謝する恵みを富むより 貧しさの恵みを正しさを誇るより 過ちを悔い改める恵みを健やかでたかぶるよりも 病んでへりくだる恵みを
「人事を尽くして天命を待つ」人事を尽くすことに異存はないがただ待つのはもったいないと思うから天命に託して人事を尽くしたい「百里を行く者は九十を半ばとす」自分が思うだけ生きられる保証なんてどこにもないから悔いなきために人生半ばを九割としたいな
子どもが 好きではないと言う人がいた 子どもは 煩わしく 落ち着かず 行動予測が困難で すぐ泣いたり叫んだりするから 苦手なんだと そう聞いて感じたことは その人は生まれた時から 自分は大人だったと 勘違いしているのではなかろうか ということ 人は皆
まだ幼かった頃 死はわからないでいた ものごころがついた頃 死が怖くて仕方がなかった 学校帰りの友だちが ダンプカーにははねられて 学校に来なくなったから お見舞いに行った 入院中の親戚が退院できなかったから 死を恐れながら生きているのは 何か違うと
電車の中で 小学1〜2年生の女の子が 優先座席の マタニティーマークを指差して 母親に これはなぁに と 聞いた 母親は お腹に 赤ちゃんがいる女性だと答えた 女の子は思案顔で お腹に赤ちゃんがいると病気なの? と 聞き返した 母親は 赤ちゃんがお
あの頃の未来は キラキラと煌めいていた 手を伸ばす勇気すら 持てないほどに いつしか あの頃の未来を 通り過ぎている自分に 気づいた 忙しかったり 諦めることや 言い訳することを おぼえている間に 知らない間に 通り過ぎていた 通り過ぎて 気づいたこと
人の感覚では 計ることのできない 何十億年と言う時間が経って この星は 水が蒸発せず タンパク質が熱変成せず いきものが存在できている 当初のままだったら ほんの一瞬でさえ いきものは存在できない 時間が経って 熱いものが冷めるということ それは日常で
雨がふっている花は咲いている花の上に落ちる雨悲しんでいるのは雨だった花をよけて雨はふることができない花は咲いている雨の心をいたわり 受け止めて花びらに 雨の心を光らせて花は 咲いている
あなたに 嫌われたくなかったから あなたから 嫌いになる前に別れたいと言われた時 ためらいなく 頷きました あなたの こまった顔が見たくなかったから もう連絡しないって 約束しました あなたが 私と別れたすぐ後に あの子と付き合っていると聞いた時
若さゆえ 勇気がなくて言えなかったこと怖さゆえ 勇気がなくて出来なかったことそんなことの積み重ねが今の自分の 勇気の礎になっています言えなくて 後悔したから出来なくて悲しませたから今の自分には 言えたり出来る 勇気がありますたくさんの悔やん
不幸への目覚めは 幸せに後にやってくることが多い そして不幸への目覚めは 幸せの自覚よりよほど自覚が強い 幸せにある時は それが幸せであることの気づかず 当たり前のように見過ごしてしまう その幸せを失った時に 人はそれが幸せっであったことと それ
いままでに いくつの思いを 無かったことにして 自分の胸に 閉じ込めてきただろう ある時は 勇気がなくて ある時は 誰かを思いやって また ある時は 相手の思いに応えられなくて たくさんの 無かったことにした思いは もう そのほとんどは 忘れて 思い
風花雪月・・・ 四季が美しく移ろう様を なぜ この四文字で表すのだろう季節の変わり目には風が吹く 天気の変わり目にも風が吹く 人の心にも風が吹いてあるとき 誰かを好きになる 風が種を運んで 花が咲く 美しく咲く花を見て 心が動き 誰かのことを好き