EVは、誰のための車？

EVは、誰のための車？
　売れる訳ない理由。内燃機関、つまりエンジン車の場合も同じで、今のEVは、加速が良いだの、航続距離が長いだのに夢中で、大量のバッテリーを積み込んで、デカくて重くて、それでいて、速いだの高性能だのを自慢する。それって、誰のための車？ということ。日本では、アメ車は、基本的に人気がない。不便だからだ。ヨーロッパ車も同じ、やはり故障が多いと言われる。EVは、加速が良いのが特徴、これは、モーターの特性による。そのかわり高速粋でパワーダウンする。これもモーターの特性。この加速が良い、というところばかりを強調するのが、そもそも、普及しない最大の理由。そんな車を欲しがるのは、少数派なのだ。だったら、エンジン車でもスポーツタイプが人気のはず。高性能で、加速の良いスポーツタイプのエンジン車は多い。だが、そのような車を好む人達は限られている。例えば、結婚して、子供ができた時に、車が必要になる。そうなると、まず考えるのが、子供を乗せる前提の車だ。ファミリーカーと言われる車になる。子供が乗る場合、小さい時は、チャイルドシートを付ける。そんな時に、車の加速なんて考えないし、必要もない。何よりも子供の安全が重要。家族が安全に目的地まで行けることが大事。次に、奥さんの買い物だ。スーパーに買い物に行く時に車を使う場合が多い。そんな時は、軽自動車が便利。また、仕事で車を使う場合は、荷物が多くなる。農業などでは、軽トラが活躍するし、バンが便利だ。商用車になる。荷物が大事なので、加速なんて必要ない。何よりも荷物を痛めないような走りが求められる。急加速。急減速は御法度だ。これは、子供を乗せる場合も同じ。ファミリー層は、必ず子供のことを考える。仕事で使う場合は、仕事優先だ。車の走りを楽しむために車を買う人もいるが、これは、やはり少数派になる。それは、マニュアル車が少ないことからも分かるだろう。これが、日本の現実。EVは、元から需要の少ないジャンルに殺到し、売れないと嘆く、そりゃ、売れないだろ。RWDで、加速が競技車両並みと自慢して、それを日本で売ろうとする。いや、そんな車、EVだろうがエンジン車だろうが、買う人は、限られますよと。中国で売れること自体が不思議で、それだけ、お金に余裕のある人が、まだまだ多いのだろう。EVに求められているものは、そういうことではないのですよ。エンジン車で、FFが主流の中、わざわざRWDのEVを売ろうとする。そりゃ、売れないって。4WDが、必要ですか、と。