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2024年02月18日04:21

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日常会話の言い回しが面白い映画は、やはりいい映画だと思います。アレックス・トンプソン監督「セイント・フランシス」(2019)で英語のお勉強。

毎月やっている英会話教室、今回は都合で1月をスキップしたので、2024年初めての集まりとなりました。取り上げたのが「セイント・フランシス」。主人公のブリジット(ケリー・オサリヴァン、脚本も)がマッチングの会合に出席して、“34歳、独身、レストランの給仕係(I'm 34. I'm a server.)”と言ってました。この“server(給仕係)”という言い方、僕には馴染みがないのですがジェンダー・ニュートラルを重視する現在、こう言うようですね。←レストランというより、コーヒーハウスだけど(笑)。

ブリジットは給仕係に嫌気が差していたので、nanny(乳母、というかベビーシッター)の仕事に飛びつきます。一度は断られていた家から、採用した人間がNGになったからと電話が来るのでした。レズビアンのカップルが二人目の子供を産んだから、9月に小学生になるフランシスの“友達”としての夏休みだけの乳母役。

この幼いフランシス(ラモナ・イディス・ウィリアムス)のセリフが、なんとも耳に入りにくかったので驚きました。最初に見たときは字幕しか読んでなかったから気づきませんでしたが、アメリカで見ていたら半分も分かっただろうか?と思います。今回は、ネットで英語字幕のテキスト文を拾ってあったので、ずいぶん助かりました。

聞き取りづらいだけではなく、“a geriatric pregnancy(高齢妊娠)”だとか、“Immaculate Conception(無原罪懐胎)”など、辞書を引いても分かりづらい言葉が幾つもありました。つくづく日本語字幕はありがたいと思います(笑)。

一方で英語字幕のテキストには、スマホ画面の英語や看板の英語など、画面に出ている英語について出す必要がないので抜け落ちています。だから僕は、例えばステッカーの英語に気がついたら、いちおうメモすることにしています。今回はフランシスの家の玄関ガラスにステッカーが張ってあり(つまり裏文字)、“Hate has no home here(ここには憎しみの居場所はない←by グーグル翻訳)”でした。

これはトランプ大統領一派のヘイトスピーチなどに対する反対の意思表示だそうで、“戸別訪問お断り”ということでしょう。LGBTQ+(だんだん長くなるな=笑)の意思表示ともとれます。だから終盤、公園で授乳しているフランシスのママに、“見えないようにして授乳しなさい”といちゃもんをつけてくるジョーン(レベッカ・スペンス)に、ママはしっかり反論していました。

このジョーンおばさんに対して幼いフランシスがきちんと挨拶し、学校に上がった時に玄関で見つけて“ジョーンがいる”というあたり、よく考えたシナリオですね。こういう細部が心地よい。すなわちステッカーを貼るだけではなく、子供に対する教育もきちんとしているということです。

そして僕は気づかなかったのですが、ブリジットがフランシスに質問攻めにあった後、逆に質問して返す場面が何回かあります。幼い子供との会話って、そうすると効果的らしいですね。これをtime outと言うらしい。←“ちょっとタンマ”という意味だけじゃないらしい。

フランシスも、そのタイム・アウトを繰り返していくうちに、ブリジットと“友達”になるのでした。なにも“periodが来たら教えるから”とまで言わなくてもいいけど(笑)。

それと、ブリジットが中絶手術をするとセフレのジェイス(マックス・リプチツ)に話したとき、ジェイスが“本気か”と確認します。するとブリジットは“Yes, I'm in the market.”と応えていました。別に“市場にいる”わけではなく、“本気だよ”という意味らしい。こういう言い回しが会話で使えると、“英語を知ってる”感が増えますね。

だから、幾つ何十になっても勉強というものは続けなくちゃと、ジジイはまた思うのでした(笑)。写真3が、マヤ(チャリン・アルバレス)とアニー(リリー・モジェク、右端)の“ママとマミー”です。←どっちがどっちか、もう忘れた!
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