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2023年10月31日19:25

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神宮スズメの独り言2023秋〜55〜来季への切り替え

慶應の優勝で幕を閉じた東京六大学野球。その翌日からすぐさま1・2年生によるフレッシュリーグトーナメントが始まる。特に秋季は来年の戦力強化育成を目的としており単純に優勝を争うものではない。

初日の今日はA組の明治対早稲田。

明治のスタメンにはもうすでにボクがリーグ戦で見たことのある選手がほとんどである。対する早稲田も昨日までの早慶戦で先発出場していた田村君を始め前田健伸君や松江君など途中からの出場機会の多い選手の名前も見受けられる。

彼らは来季の主力としての出場を期待されている選手たちだ。

明治の先発毛利君をボクは甲子園で観ている。福大大濠のエースとして21年のセンバツに出場し準々決勝で優勝した東海大相模に敗れた。プロ入りした石田隼都君と投げあった試合だ。その時の相模の捕手小島大河君は既に明治のレギュラーである。

1期上には甲子園がなかった幻世代ながらプロ入りした山下俊平太。彼を追って甲子園でも活躍した毛利君は当然来季以降の主力投手としての活躍が期待される。今季の明治の投手陣は村田君、蒔田君、石原君が支え春には六大学3連覇を達成した。しかしこの4年生が抜けると来季のエース候補は浅利君、藤江君の3年生に久野君と毛利君という2年生が続いていかなければならない。しかし毛利君はまだ春のリーグ戦で1イニングしか登板経験がない。今日の先発は当然すぎるほど当然だった。

そして1回2回とエラーの走者を出したが3三振を奪い無安打無四球で堂々たる立ち上がりを見せた。

対する早稲田の先発は浦学出身の1年生宮城誇南君。昨年のセンバツ準々決勝では九州国際大付と当たって香西君と投げ合ったが6−3と敗れた。その香西君は今では早稲田の同期でありすでにこの早慶戦でも3試合とも登板している。当然負けるわけにはいかない。

その誇南君は初回には安打を打たれ2回は2つの四球で走者を許し3回には1死から3塁打を浴びたが無得点に凌いだ。1年先輩の毛利君には格の違いを見せつけられたがそれでも無失点には違いない。

早稲田のバッテリーは宮城誇南君と吉田瑞樹君。そこに明治の3番吉田匠吾君が打席に立つ。完全浦学対決に胸が躍ったのはボクだけだろうか。どうせなら明治は八谷君も出してほしかったが・・・

そもそもボクは高校野球がベースである。だからこのような勝負は非常に興味深い。ともに昨年と一昨年のセンバツベスト8で敗れたチームのエース対決であったり、同じ高校の出身者がライバル大学に分かれて対戦したり・・・

しかし先輩格の毛利君は3回裏に崩れた。椎名君岩崎遼君の連打、1死後石郷岡君の絶妙なバントヒットで満塁とされると浅い外野フライで2死とするも押し出しの四球で1点を先制された。

毛利君は5回にも1死から連続2塁打で1点を失うとさらに3塁への盗塁と犠飛で3−0とされた。

誇南君は7回まで投げて119球。5安打5四球ながら1失点に押さえた。早稲田は7回にも2点を加えて5−1と勝利した。

この試合は勝利だけがすべてではない。来季を見据えたものだ。だが、この試合は毛利君と誇南君の来季でのライバル争いというよりは明治が今年優勝できなかった要因が見えたようだった。

ここで一本が出ない。今季の明治を語るすべての人はこの明治の選手層の厚さを語るだろう。だがその個の力で安打は出ても得点にはつながらない。これが今秋の明治だった。それがこの試合にも出ていた。明治は7安打を放ち9つの四死球を得ていて1点だった。早稲田は5点を奪ったそのうち2点は押し出しと犠飛だ。

来季のためのフレッシュリーグ。しかしすべてのチームが打倒明治で挑んできた今シーズンにおいて結局早慶決戦となった結果を明治はまだ引きずっているようにボクには見えた。



2023年10月31日 東京六大学野球秋季フレッシュリーグトーナメント A組第1日(於 明治神宮野球場)
明治
000 001 000 = 1
001 020 20x = 5
早稲田

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