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2023年10月12日20:07

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神宮スズメの独り言2023秋〜35〜ニュー亜細亜

1点勝負だった。亜細亜はそれをよく理解していた。打てなくても点を取る。そんな意思がスタンドまで伝わってきた。

第3週を終えて勝ち点0、単独最下位の亜細亜は先週の2部の専修対駒澤の試合にも偵察部隊を送り込んでいた。等々力球場で観戦していたボクのすぐそばに彼らはいたのだ。

そして第4週は日大と並んで同率首位の青山学院が相手だ。春は東都を制しただけではなく全日本でも頂点に立った青山。しかし昨日の1回戦ではドラフト1位候補の常廣君を相手にこちらもドラフト候補の草加君が意地を見せ亜細亜が4−0で勝利した。だがこの試合は青山にエラーが出て自責点だけで言えば1−0である。決して完勝したわけではない。

そして今日の青山はこれもドラフト1位候補の下村君が先発。青山は今日で1勝1敗に持ち込めると思っていただろう。そしてその思惑通り下村君は素晴らしい立ち上がりを見せた。3回までは5三振を奪ってパーフェクト。4回は内野安打こそ打たれたものの盗塁を刺して3人で片づけた。

一方の亜細亜の先発山城君は3回を投げて1安打ながら四死球が4つと制球を乱し牽制悪送球やワイルドピッチもあった。何とか無失点で凌ぎ4回からは齊藤君がマウンドに上がる。そしてこの斎藤君が好投する。9回までの6イニングを投げて被安打2で1無四球。青山は結局この試合で3安打しか打てず4回以降はエラーの走者を含めて4人のランナーしか出せなかった。

これでは勝てない。だが、亜細亜も4回以降は毎回1安打ずつを放つが得点には至らない。ただ、7回だった。

亜細亜は先頭の松浦君が四球で出ると犠打と安打で1死1・3塁。下村君は7回1死まで投げて被安打4、与四死球2,奪三振8という内容だったが交代が告げられた。替わってマウンドに上がったのは昨日先発した常廣君だった。

今日勝てば当然明日は先発だったはずだ。だが今日勝たないと明日はない。そこで亜細亜は仕掛けてくる。打てなくても点を取る。まずはこの1死1・3塁の場面でいきなりスクイズの構えをする。そして盗塁。前進守備を敷き無失点に集中している青山をあざ笑うかのごとき盗塁だった。1死2・3塁。亜細亜はスクイズだけを狙っていたように思う。

バントの構えで揺さぶる小山君。しかしここで常廣君はワイルドピッチ。あっさり1点が亜細亜に入った。そして小山君は四球。そしてまたしてもスクイズの構えから盗塁。亜細亜は徹底している。そして2度のスクイズは常廣君の球威に差し込まれてともにファウルで三振をなった。

だが1点をリードした亜細亜。斎藤君は7回8回9回とすべて三者凡退にとって1−0で亜細亜の勝利となった。

東都の終盤戦だ。今日の2試合を見るにつけても得点シーンというのは相手のミスだったりスクイズだったり・・・・

これが今の東都なのかもしれない。素晴らしい投手陣とも言えるが情けない打撃陣とも言える。そんな中で昭和の野球を受け継ぐ亜細亜がスクイズにこだわっての勝利であり、亜細亜らしい勝ち方だった。そして生田監督が突如引退しこれまで高校野球部員でもあまり見かけないほどの丸坊主が当たり前だった亜細亜の野球部員たちはまるで甲子園で引退した高校の野球部員のように今は中途半端に伸びた髪型をしている。

この夏ボクが甲子園で観た投手の中でも特に印象が残っている徳島商の森煌誠君は生田監督にあこがれて亜細亜を目指したそうだが突然の引退で社会人に切り替えたと聞く。

年度途中での監督交代。選手たちはなかなかその変化に対応が難しかったのかもしれないがこの勝ち点1は大きい。優勝は絶望的ではあるが最終週での國學院戦では他力本願ではあるが最下位脱出の可能性は残している。



2023年10月12日 東都大学野球秋季リーグ戦 第4週2回戦(於 明治神宮野球場)
亜細亜
000 000 100 = 1
000 000 000 = 0
青山学院

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