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2023年10月11日19:38

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神宮スズメの独り言2023秋〜33〜見応えある投手戦

間違いなく延長タイブレークになると思った。もし東都にタイブレークがなければ六大学のように延長引き分けとなるとも思っていた。

東洋細野君、國學院武内君というドラフト1位候補でともにサウスポーの投手戦が始まった。

先攻の國學院は1回2死1・2塁、2回は1死満塁というチャンスを逃した。しかし細野君が打たれた安打は中西君の2塁打1本。残りの4人の走者がすべて四球だった。細野君は明らかなボールが多く、打者の頭の高さにいくボールなどストレートが抜けていた。それでも初回には152キロを掲示したのだが・・・・

しかし細野君は3回から5回までは1四球、その走者も牽制で刺し9人で片づけた。さらに6回は先頭に安打を打たれバントで1死2塁とされたが危なげなくしのぐ。

一方の武内君は制球のいい投球を見せて5回まで被安打3で1四球。1回の安打の走者は牽制で刺し、5回の安打の走者は併殺にとった。6回には連続バントヒットで1死1・2塁のピンチにも動じなかった。

互いに走者を出さないという投球ではなかったがそれでも得点が入る気配はまったくなかった。淡々と進んだこの試合を決めたのは8回表の國學院だ。

先頭の土山君が四球で出塁。この後のプレーが勝敗の分かれ目になったとボクは思う。互いにサウスポー。互いに打てないという投手で次の塁をどうやって狙うかは課題だったはずだ。そのなかで両サウスポーは牽制で1塁走者を1度ずつ射している。それも1塁手によるタッチアウトではなく1・2塁間での挟殺プレーだった。少しでも早くスタートをと意識した走者が1塁を飛び出して牽制球で刺された。

しかしこの8回の細野君は1塁走者に対して全くの無警戒だった。恐らくバントしてくると睨んでどうやってそのバントを阻止するか、あるいは2塁で刺すかを考えていたのかもしれない。土山君が2塁へスタートする。そしてそのボールは変化球。完全にセーフだった。

そしてこの後こそバントかと思われたが國學院の柳館君はヒッティング。1・2塁間を抜けるかという打球を東洋の2塁手宮下君がダイビングで好捕。しかし1塁への送球のタイミングが合わず1塁手が落球してエラー。無死1・3塁となった。

それでも細野君なら何とか守り切ると思った。エラーにはなったが本来ならライト前に抜けてもおかしくない打球でのピンチだ。だが、田中君を三振にとったものの、立花君にはスクイズを決められた。初球は右打者の立花君の外角低めの絶妙のストライク。まさかこの後がスクイズというのはまったくの無警戒だった。

四球と無警戒の盗塁。そしてエラーとこれも無警戒のスクイズ。結局無安打での決勝点だった。そして武内君は8回の裏の2死1・2塁、9回の無死1塁を凌いで完封勝利を挙げた。

勝ったのは武内君であるが甲乙つけがたい見ごたえある投手戦。ともに走者を出しながらも得点を与えない。逆に試合を見ていても走者が出ても得点が入る気がしない試合だった。

無安打無四球で投げ合ったわけではない。細野君は制球が悪く6つの四球を出し、武内君は7本の安打を打たれた。安打と四球で出した走者は互いに9人だ。そんな試合で1−0。自責点は両チームとも0である。

素晴らしい試合を見たと思う。



2023年10月11日 東都大学野球秋季リーグ戦 第4週1回戦(於 明治神宮野球場)
國學院
000 000 010 = 1
000 000 000 = 0
東洋

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