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2023年08月11日05:08

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見なくていいと判断していたのは正しかったと判明しても、無駄遣いした2時間23分は戻ってこない。ジャスティン・リン監督「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(2020)。

何作か前に、このシリーズはもう見ないと決めたはずなのに、契約中の有料BSで放送したので見てしまいました。シリーズ第9作となっているけど、実は第10作だろ、なんていうツッコミは今更ですからやめます。「3」の東京編を“なかったこと”にしていた本シリーズですが、今更“数え直す”ように東京を持ち出してました。アカンやろ。

一方で、最近のシリーズにおいて“重要な相手役”となっていたジェイソン・ステイサムが出てこないな、と思っていたら案の定、エンド・クレジット前に“付け足し”がありました。それまでの2時間余で散々昔のシリーズを“なぞって”いたくせに、こういう姑息な付け足しはアカンやろ。

そもそも僕がこのシリーズを見続けた原因は、ガル・ガドットさまにあるわけです。彼女が出てこないこのシリーズになんの魅力がありましょうか?←しかし同時に、かつての場面をフラッシュバックさせるだけの特別出演にも、何一つ意味がないのでした。そんなん見るくらいなら「ワンダーウーマン」シリーズを再度見るわい!

ということで過去のシリーズから物語を引っ張り出してきて、死んだはずのメンバーまで生き返らせて“同窓会”が展開します。しかし実際に死んでしまったポール・ウォーカーを登場するのはもう無理だから、それらの“生き返り”は虚しい。しょせん茶番なのに、マジで文句をつける僕がバカなだけですけどね。そもそも“ジェットブレイク”って何なの?

僕の結論として、シリーズが長引いてレギュラー陣が年を取ってきたから、過去のエピソードにして若い俳優に演じさせ、なんとか新シリーズを続けようという制作陣の姑息な生き残り戦術なのだと理解しました。さっさと身を引いたガル・ガドットさまは偉い。ママになったミシェル・ロドリゲスを見たいという方限定の映画でしょ。

とにかく展開がもたつきます。というかストーリーの整合性を図るため、いろいろ説明しすぎです。この映画の面白さは、自動車が縦横無尽に走る面白さだったと思うのですが、それがCGIアクションとなってからは、カー・アクションの妙味というものが消え、ガチヤガチャうるさいだけの映画となってしまっています。アカンがな。

いちおうジャスティン・リンという監督さんの作品なので手を出したのですが、カメラをガタガタと動かして(あるいは猛スピードのドローン撮影を多用して)テンポをあげようとするのは分かりますが、それが映画としての快感を伴わないから始末に負えない。本来は3時間以上かかるところを2時間23分にしてやったぞとでも言う気か?

そんな発想は「スター・ウォーズ エピソード1」に特典映像を何時間も付けたルーカス坊や(ブラックじゃないよ)の、ひねくれたマニア根性と同質です。アカンがな。って、それを喜ぶ若者たちがたくさんいる? はいはいそんなバカ者たちにだけ見てもらってね。僕は本当に見捨ててあげますから。

とりあえずアンナ・サワイという“新星”にくらい注目してやろうかと思ったのですが、何?「Shogun」の再シリーズ化? 別のTVシリーズの題名が「パチンコ」? 今なおハリウッドが考えるエキゾチック・ジャパンの権化になろうとしていました。これでは日本のプロ野球に顔だして浅草見物して帰る選手が増えるだけや。アカンがな。

それにしても、こんな見なくてもいい映画ばかり公開して、見たい映画は知らんうちに上映が終わっていて、DVDとして発売もされずに消えていくなんて、世の中間違っとるで。←世の中間違っとるという考え方が、すでに“古い”というのなら、僕は50年代のハリウッド映画を収集して憤懣を解消するしかないのかも。アカンがな。

ということで、ダメダメのダメと言うよりも、アカンだらけのアカン映画でした。これでええという皆さん、世界はあなたのものです。存分にお楽しみください。
写真2は、もはや僕にはアイ・キャンデーではありえないアカデミー賞女優、写真3は昔のフィルムを再利用されたガル・ガドットです。
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