あかしなのおかあさん

二日朝７時前、北アルプス側の山の上、穂高ビューホテルに着いた。
よめさんの親戚のおばさま二人を迎えに行ったのだ。
ハンパねえ快晴ひんやりの中、ホテルの山蔭の駐車場で、
その日午後の葬儀の際の、さいごのあいさつの文句を考えた。


みなさま、今日はあつい中、お越しいただきまして誠にありがとうございます
きのう夕方は、きもちが良いほどの雨が来て、１時間で気温が８度下がりました
今朝は松本が１９．３、ここ穂高は１８．８だったそうです

アルプスの山山はみな顔を出し、さわやかな空でした
あかしなの母は、九十を越えても田んぼに出ているような人でした
多いときでわたしたち八人を引っ張り、田んぼをやりました
いつも気候、水の心配ごとは絶えなくても、
田んぼがハリであり、生き甲斐だったように思います


おかあさん、
孫三人を愛してくれてありがとう
いつもいつまでもたくましく、根性の人だったおかあさん
三十二年前に逝ったおとうさんといっしょに
どうかやすらかにお眠りください

皆さま、今日は本当にありがとうございました。