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2023年07月12日12:59

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未解決事件を解く鍵はあるのか・その3【20年目となる五霞町女子高生事件】

最後に犯行動機と今後について触れたい。

■犯行動機の考察(1) 金銭目的だった場合■

麻衣さんの遺体には殴られたような打撲痕はあるものの、着衣に乱れはなかった。

という事は少なくとも強制わいせつが目的ではない。抵抗時の防御創が無かった。強制わいせつであれば、殺害する必要はない。

殺害の挙に及ぶのであれば、金銭目的だったか、明確な殺意があったかに絞られて来るだろう。

その2でも共有したが、当時の報道で余り重視されていなかったものの、無くなった物として腕時計がある。それも一瞥した限り、ロレックスのようだ。外してバッグの中に入れた可能性も十分あるが、金目の物として目を付けたとすれば、出て来ないのも頷ける話だ。

ただ偽物も多数あるのがロレックスの腕時計だ。もし本物であれば、犯人が質屋に持っていき、売ろうとしたことは十分想定出来る。何しろ中古品でも本物で傷も故障もないのであれば、15万円ぐらいはする腕時計だ。

そのあたりのお客を洗ってみれば出て来るかもしれない。

或いは偽物、まがい物だった、偽物ではないが、ロレックスではなかった場合は犯人がそのまま廃棄した可能性が高くなるだろう。

ただこのシナリオはひとつ欠点がある。ナンパ目的で近づき、時計目当てであれば、何も殺害まですることはないという事になる。また抵抗されたので、殺害されたのであれば、防御創が出来ていたはずだし、女性の場合、爪を立てて抵抗することが多いようだが、それは確認出来なかったそうだ。更にナンパ目的であれば、強制わいせつに及び、着衣の乱れが生じていてもおかしくないが、それも確認出来なかった。

■犯行動機の考察(2) 明確な殺意があった場合■

(1)の説をカバーするのがこちらの説だ。

着衣に乱れもなく、更に防御創が無いという事になると、不意打ちのような形で殴られ、気を失ったところを首を絞められて命を奪われたと考えられる。夏祭りという高揚したシチュエーションにやって来る人というのは相当親しい関係のはずだ。警察は当然交友関係を捜査済だろうが、調べ切れていない交友関係があったのかもしれない。犯人の殺意に気付く事なく、敢え無く最期を遂げたというものだ。

調べ切れていない交友関係は20年経った現在、数多い。

例えばだが、こちらのSNSを通じて知り合った人との関係がたとえ同性同士であったとしても、自分の家族に関係を話す人はどれだけいるのだろうか。

2022年にコンビニでジュースを買う麻衣さんの姿を捉えた防犯カメラの映像だけでなく、動画も公開されている。今から20年前なので、カラーとはいえ画素もそれなりだが、共有したい。▼

https://youtu.be/HXyi0EPz7qE

翌年五霞町から15kmほどのところにある、岩井市(現・坂東市)女子高生殺人事件が起きている。この事件も靴がないのに、靴下が汚れていない事から、同一犯なのではないかと指摘する声は多い。こちらも未解決となっている。

コンビニの映像を公開した事で、茨城県警も風化はさせぬという意思は示したと思う。しかし茨城県警は限られた人員で頑張っていると思うが、彼らには限界があると思う。

■この犯人もシリアルキラーの可能性大■

この事件をややこしくしているのは、
・麻衣さんの居住地・・・東京都足立区
・失踪した谷塚駅東口・浅間神社前・・・埼玉県草加市
・遺体発見現場・・・茨城県五霞町
と3つの都・県にまたがっているという事である。

しかしながら、この3つの地域を繋ぐルートがひとつある。

国道4号線である(注・写真)。

特に草加市・草加バイパスの北は新4号国道といい、制限時速60km(実質の巡航速度は約73km)となっている。失踪した地点から遺体発見現場までは35kmぐらいあるが、これだけ速い巡航速度で流れているのであれば、遺体を遺棄するのに五霞町まで訪れるとしたら、夜間ならば草加市から1時間かからないかもしれない。近くはないが、時間は掛からない。

日本の警察は事件発生現場の都道府県にある警察が捜査を担当するが、このように関与している地域が複数の県にまたがっている場合、県警の捜査本部を解散し、東京(警視庁)・埼玉・茨城の合同捜査本部を編成し、捜査に取り掛かるのが普通だ。ところがそうしていない。茨城県警がメインでやっている。本件は恐らく警察のこうした縛りを巧妙に衝いた上での犯行だ。

遺体発見現場の茨城県五霞町川妻地区▼




最初から合同捜査本部を設立していれば、捜査の進捗ももっと早かったかもしれないが、今からでも遅きに失した感はあるものの、風化させたくないという意思があるならば、立ち上げるべきではないか。

個人的には足立区・草加市・五霞町を繋ぐ新4号国道を行き来出来る街に犯人は現在も何食わぬ顔で暮らしている可能性が高いと考えている。現在40歳以上で妻子すらいるかもしれない。但し当時は初犯だろう。当然前科者は茨城県警も当たっているはずだ。という事はこの人物もシリアルキラーで、同一犯の可能性か、性質が似通っているかもしれない。

思い出して頂きたい。小倉美咲ちゃんと南朝芽ちゃんの場合、美咲ちゃんの場合、最初に見つかったのは足の遺骨だった。南朝芽ちゃんの場合も靴だ。このように犯人の中には我々には到底理解不能だが、「足フェチ」も確かにいるのだ。

わざわざ遺体を地元民であれば目に付きやすいものの、土地勘がないと辿り着けないところに遺棄している。この点も小倉美咲ちゃん、南朝芽ちゃんの場合と同様、どこか自己権勢欲を感じてしまう。つまり「俺様はこれだけ土地勘があるんだぜ。解けるものならば、お前ら解いてみろよ。」というか。ふてぶてしい話だが。

住まいは草加市に住んでいるか、五霞町へは近くはないが、時間は掛からない街だ。犯人の身になってみれば分かるが、遺体を近くの街に遺棄するとは考えにくい。この点考えると、埼玉県久喜市、幸手市、或いは千葉県野田市もあり得るかもしれない。千葉県野田市は意外に思われたかもしれないが、野田市であれば流山街道をひたすら北上、関宿から江戸川を渡河すればすぐに新4号に出られる。

個人的な希望を言えば来年6月には岩井市の件は解決し(20年を節目に犯人が逮捕されている)、そこを糸口に本件も真相解明につながる事を期待している。

最後に佐藤麻衣さんのご冥福を心よりお祈りする。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)

写真は2枚とも新4号国道。この沿道に犯人が今も何食わぬ顔で暮らしているかもしれない。

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