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2023年07月04日21:54

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まっさらなキャンバスの意匠・【十年一昔・その1】

■ポタリストの罪滅ぼし■

先日下駄にしているクルマの半年点検を実施し、ブレーキホース交換、交換後に別の修理工場でバンパーの傷補修を行なった。

このクルマに乗って今年で10年になる。そろそろ買い替えかなと思っていたところに家の屋根の補修が必要になり、そちらに先立つものを回さざるを得なくなったため、また長い付き合いになりそうだ。

ブレーキホース自体は交換したからといって、急激に制動力が回復するとか、強力になるというものではない。しかし下駄にしているヴィッツは今どき珍しく後輪がドラムブレーキなのだ。本当はスズキ・スイフトのように全輪ディスクブレーキにして欲しいのだが、ブレーキダクトを太くせざるを得ず、そうなると取り回し半径が悪化することをトヨタは嫌がったのだろう。実際全輪ディスクブレーキが標準のRSは取り回し半径が何と5.6mにもなる。全長4m弱のクルマがエスティマ並みの取り回し半径の大きさなのだ。

ならば猶更特に後輪がドラムブレーキ車の場合、ブレーキホースは壊れたり、抜けたりしてからでは遅く、大事故につながりかねない。距離よりも年数で管理するのが望ましい。このパーツは10年が交換の目安とされている。

バンパーの傷そのものは購入して直ぐに妹に貸してつけられてしまったものだ(ハイオク満タンで許してやったが、(笑))。既に一瞥した程度では分からないほどにぼかしてDIYで補修しているが、格安の修理工場が見つかり、長い付き合いになりそうであれば、いっそのこと補修してしまおうという話になった次第である。

以前乗っていたヴィッツRSが大破し、この車にした際、同じ車種かと思うほど安普請が酷く、「凝ったクルマなんか無駄、日本人はこれで十分」とトヨタに言われているような気がし、腹立たしい思いをしたものだ。とはいえクルマは家の次に高い買い物なので、使い倒さなくては不経済だ。という事で、あれやこれやと色々とつけ、数年前、コロナ時の給付金10万円を活用し、インチアップを実施。購入時は軽自動車並みの小さいタイヤから、車格相当にはなり、積み重ねた結果、漸く赤点から65点ぐらいにはなって来た。

ただ数年前の時点でも10年超の長い付き合いとなるとは想定していなかった。という事でこれまでこのクルマにして来た事は最低限のメンテナンスだった。オイル交換は定期的だし、営業からシュアラスターのワックスを頂いても、近所にメルツェデスに乗っている人がいるので、その方にあげてしまった。ただ「罪滅ぼし」にリッター200円になるまではハイオクガソリンを飲ませてあげていた。

■話題の格安板金屋を試す■

屋根工事と支払が終わり、かねてより予約していたクルマの板金屋へ。屋根の板金の次はクルマの板金か・・・。

関東の方はご存じかもしれない。ネットで広告がよく出ている池内自動車だ。コロナ前は横田基地のある瑞穂町にもあったが、店舗は閉鎖されていた。という事で最寄のお店はの東村山という事になる。

写真を撮ってメールに添付して送ると、先方から6,600円という返答だった。正直トヨタですら補修に3万3千円、バンパー全交換だと今や軽自動車よりも安いこのクルマですら65,000円だというから、俄かには安すぎて信じられない金額だ。

まあ騙されたと思ったらその場で引き返してくれば良いし、どれどれと店を覘いてみるのも悪くはないと思い、その日を待った。

東村山の店舗は志木街道・所沢街道の交差点に接している。かなり交通は激しい。

しかし志木街道から右折して来るクルマがいなければ、左折で入って、左折で出られるロケーションとなっている。しかも秋津町交差点は矢印信号である。

最寄駅は新秋津・秋津駅で、最寄駅というにはあまりにも遠く、徒歩で18分ほどかかる。飲食店は多数あるが、ショッピングセンターなどは唯一島忠があるという程度。預けて夕方に引き渡しと支払という流れになっている。この傷であれば1日で完了するという。この点もディーラーとは大変な違いである。

とはいえ時間を潰して待てるところがない。この日は梅雨の中休みという事もあり、クルマに自転車を載せ、帰りは自転車で一度帰宅、また仕上がったら自転車で向かうことにした。

ヴィッツだと前後輪両方とも外さなければ乗らないのかと思いきや、前輪だけで問題は無さそうなので、座面を倒す。このヴィッツはスペアタイヤがあるので、フルフラットにはならないが、収まりそうだ。
前輪のギアクランクでシートの背面の穴を開けたくなかった事と、チェーン外れ防止の為、アウターローにセットした。アウターローはチェーンが最も外に来る組み合わせだ。

★飽く迄非常時に使う組み合わせです。過度に自転車のギアに負担が掛かります。この組み合わせで絶対に走らないようにお願いします。★

この日は平日ではなかったので、新青梅街道の野口橋交差点の渋滞は西武国分寺線のアンダーパスから始まっている。平日の最も酷い時は西武多摩湖線のオーバーパス、美住陸橋の頂上付近から始まる時もあるほどだ。オーソドックスに野口橋を左折し、所沢街道を北上する。左折後の相変わらずの渋滞、この先西武新宿線の踏切があるからだ。漸く地域住民にとっては待望の立体交差化が進められていた。

ただ東村山駅前を過ぎればどうという事はない。現地には予約時は10時15分ぐらいと伝えてあるが、9時半に着いた。先方は早い分には何時でも良いとことだ。

既に様々な車両が「治療」を待っていた。職人さんたちは忙しそうだが、最寄りの職人に聞くと、受付を教えてくれた。行くとここの店長の奥さんらしき中高年層の女性が出て来た。要件を告げると、若い、トッポい女性が出て来た。彼女は真っ黒に日焼けし、鼻にペンキの撥ねがついていた。動画広告では確かに女性の板金工が出て来る。同社は彼女たちのことを「板金娘」と呼んでいるが、本当に「板金娘」はいるようだ・・・。

早速「板金娘」のひとりでもある、彼女に観て頂くと、ハキハキとした気持ちの良い口調で、

単に塗料を上塗りして研磨するだけ・・・6,600円
塗料を剥がして、再度生地から塗り直す場合・・・12,000円
傷があるので、すべての塗料を剥がし、硬化パテで埋め、形を整えた後に塗り直して研磨・・・22,000円

だった。色々とメニューは選べるようだ。どうやらこちらのお店を利用する際は傷のまま(ということは、補修は一切せずに)訪れた方が廉価に収まるようだ。

22,000円でもトヨタの提示した見積の33,000円よりははるかに廉価なので、これでお願いすることにした。工期はこの一番手間の掛かるものでも夕方引き渡しと支払いが可能だという。トヨタではこうはいかない。

決めると早速クルマを動かしたいというので、自転車を出し、前輪を取り付け、自宅に戻ることにした。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)

写真1:治療準備中のヴィッツ
2:東多摩地区きっての渋滞の名所・野口橋交差点
3:兎に角矢印信号が多い、秋津町三丁目交差点


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