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2023年05月26日01:13

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迷宮入り事件を解く鍵はあるのか【大阪女児失踪事件・20年目の事実】・その4

■蓋然性の追及・1トヨタ・クラウンのオーナーから炙り出される犯人像■

その1で共有したように、北朝鮮による拉致の疑いは全く否定出来ないものの、もし犯行がそれ以外の理由であればという条件がつくが、どのタイプになるだろうか。

先ず有力情報を再度確認してみよう。

自宅から300mほどのY字路で、白のクラウンの助手席に友梨ちゃんらしい女の子が乗っていた、というのが最新の目撃証言だ。現場は旧街道風の風情のある建造物が立ち並ぶ。道幅は狭く、死角が多い。しかもこの目撃者は友梨ちゃんを乗せた運転手に睨まれたという。自宅至近の「白のクラウン」は5ナンバーサイズのもの(83年〜90年)と判明(注・写真)。

恐らく警察は表に出せない情報を持っているとは思うが、グーグルアース、ストリートビューを見て、5ナンバーサイズとはいえ、すれ違いはお互いに気を遣うようなところなので、このクラウンの運転手は疑えば疑える。

私も壊れない限りクルマは10年または10万キロは乗るタイプだが、クラウンのドライバーが友梨ちゃんを拉致したとなると、随分長く大事にクルマに乗るタイプだという事が分かる。90年式としても、13年乗っている事になる。83年式であれば何と20年だ。

この点だけは頭が下がる。

と同時に決めつけは禁物だが、ここから犯人像が炙り出されて来るのではないか。

平成15年の段階で若い男性は先ずセダンには乗らない。寧ろミニバン、街乗りSUVばかりだ。

自動車評論家の徳大寺有恒氏は2003年の『間違いだらけのクルマ選び』で、当時の若者を

「イマドキの若いあんちゃんたちは渋滞大歓迎らしい。それだけミニバンの助手席に女の子を乗せ、長くいることが出来るからだ。」

「7人乗りのミニバンといえどもこれが常時4人以上であれば、これほど効率的な乗り物はないが、乗っているのは1人か2人。しかもミニバンは重量が大きいので、例外なく燃費が悪い。空気を運んでガソリンをばら撒く。何やらノータリンのように見えてしまう。」

痛快に批判していたぐらいだ。

但し地方では昭和の終わりぐらいまで、女の子を迎えに旧いクラウンがズラッと並ぶ光景は別段珍しくも無かった。

目撃者に言わせると若くもないが、年配でもなさそうだったという。昭和の時代に俳優の石坂浩二だったか、「いつかはクラウン〜♪」というCMが流行った。この時代にその風潮に感化され、セダン、特にトヨタ・クラウンはいいなあと思った世代の可能性がある。

ただクラウンを批判しているのではない。いや、寧ろ白いクラウンは地方では社会的ツールですらあった。過去形にしているのは、今のクラウンとこの時代のクラウンとは全く違うからだ。

実際地方で5年以上暮らしていたから分かるが、白いクラウンを手違いでレンタカーで借り、市役所、商工会議所に行き、スーツ姿で降りると、職員たちからは一斉に「お堅い人が来たんだな」という態度をされた。

逆に深紅のアルファロメオあたりで乗り付けると、今度は「あの派手なガイシャの野郎」という目で見られる。メルツェデス、BMWだと成金野郎か暴力団関係かという目で見られる。

そこでトヨタは抜け目なくレクサスぐらい買うおカネはあるけど、買ってはいけない人の為にクラウン・マジェスタを用意したぐらい、クラウンというクルマは日本ではなるほど大した社会的ツールなのである。実際ストレート6エンジンを捨て、V6エンジンになった「ゼロ・クラウン」ではクラウンの実質的なスタンダードのロイヤルよりも、マジェスタの方がより日本車らしいデザインになっている。

クラウンは社会的に安全。だから社会的ツール。

という事は平成15年の時点でも若くて50歳だろう。

ここでその3のどのタイプかという判定に戻る。FBIの犯人像では

(1)幻想タイプ:神・悪魔だったり、社会に溶け込めない人物
(2)ミッション系:主義主張(常人には理解し難い)で犯行に及ぶ人物
(3)快楽主義系:殺人によって、スリル・快感を覚える人物
(4)性欲:犯行が及ぶにつれ、次までの犯行が短くなる、更なる刺激を求める傾向を持つ人物
(5)衝撃自己権勢欲タイプ:手紙、メッセージ性を好み、ひけらかすことで周囲に対し、スリルを面白がる人物
(6)快適な生活を求めるタイプ:身近の目の上のたんこぶを抹殺することで、自己を正当化する人物(なお、このシンポジウムでは家族殺し、親類殺しによく見られると分析されていた)
(7)力の誇示を求めるタイプ:(5)と似ているが、被害者に対する誇示が優先される。

小倉美咲ちゃん、南朝芽ちゃんの事件の場合・・・共に(5)
宮崎勤事件の場合・・・(3)または(4)

と前回結論を出した。

個人的にはこの犯人の場合、(4)に近いと考えている。「近い」とはどういう事かといえば、先ずこの犯人は恐らく初犯ではない。但し遠い昔(20代)に法的には重罪ではないものの、何かしらやらかしている可能性が高い。特に盗撮と痴漢(強制わいせつ)については再犯率が高いが、その背景として痴漢については女性からすると断固として許しがたい事だろうが、日本の法律では大抵初犯の場合は厳重注意をされた上で、謝罪さえすれば自宅に帰してくれる場合が殆どだからだ。

宮崎勤の場合は犯行が及ぶにつれ、次までの犯行が短くなる、更なる刺激を求める傾向を持つ事例だが、友梨ちゃんの事件の場合はそこまで性欲は深くない。これが「近い」と述べた理由である。

では犯人は令和のコールドケースとなっている、小倉美咲ちゃん、南朝芽ちゃんの場合と共通点はあるか。

■蓋然性の追及・その2 犯人はペドフィリア■

友梨ちゃんがいなくなった状況を考えれば分かりやすい。

思い出して頂きたい。平成15年5月20日は子どもたちの社会科見学で、皆リュックサックを背負っていた。更に友梨ちゃんが通っていた、町立北小学校は公立の小学校ながら、制服がある。このことも犯人から目を付けやすい。

但し友梨ちゃんだけをターゲットにし、狙い撃ちにするのは無理がある。道幅は狭く、待ち伏せすら結構難しい田舎の道だ。という事は友梨ちゃんのご両親には大変腹立たしい話になってしまうが、女児であれば誰でも良かったという事になる。

女児好きという点では宮崎勤と似ているが、彼もまた宮崎とは違う。宮崎の場合は「嗜好」が優先されるが、由梨ちゃんの犯人は「性癖」で、ペドフィリアに限りなく近い。ペドフィリアの場合は病気だという認識はある場合が多いので、抑えは効いているものの、それだけに質が悪い。病気なので、己の意に反して、制御が効かなくなると再犯する場合も少なくないからだ。

小倉美咲ちゃんの場合もこれが事故ではなく、事件だとしたら、どのような犯人像が想定出来るか行なってみたが、矢張りペドフィリアの性質が出ている。しかも犯人は友梨ちゃんの事件よりも重いペドフィリアだろう。コロナ禍で抑圧されていたので、ピークアウトするやボランティアの方達が散々捜した場所に遺骨を「置いた」のである。身勝手で憤りすら感じるが、「あの感動をもう一度」という訳だ。

2023年現在、トヨタ自動車などに言わせると、クラウンのオーナーの年齢は現在70代がメインだという。

という事は犯人が現在70歳としたら、昭和28(1953)年生まれという事になる。彼が20〜25歳ぐらいの時、1970年代に近畿地方の20代の性犯罪を再度当たってみたら何か出て来るのではないだろうか。これだけの事を仕出かして、初犯というのは少し考えにくいからだ。

友梨ちゃんのご両親にとって、20年という月日は余りにも長く、辛いものだった。事件の担当者も恐らく世代交代しているだろうが、一刻も早く真相解明と友梨ちゃんが無事「発見」ではなく、「保護」される事を心より願っている。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)

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