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2023年05月23日21:46

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迷宮入り事件を解く鍵はあるのか【大阪女児失踪事件・20年目の事実】・その3

■未解決になっていく事件の特徴について■

日本の鑑識は確かに世界的に見て、一目も二目も置かれているほど優秀とされている。しかしながらここへ来て未解決事件が増えて来ているのを感じる。

知り合いに警視庁に在籍していた人間がいる。警察組織にいた人間は生涯、守秘義務があるらしい。その範囲内で未解決事件になっていく背景はどこにあるのかと質問をぶつけてみた。彼は

警察は演繹法ではなく、帰納法で事件を解決に導こうとする。これはこれで間違いではない。今までの経験、事例から犯人像を想定し、どのような経緯で発生し、発覚したかを推測する。いわばストーリーだな。
なので、のっけの犯人像の設定が最も大事になる。そこが狂っていると、全てボタンのかけ間違いのような結果になるからだ。

平成三大コールドケースとよばれる、発生順に八王子スーパーナンペイ事件、柴又女子大生放火殺人事件、そして世田谷一家殺人事件、これらが長期化の様相と風化が目立っているのは全く見当違いの犯人像を設定しているからではないか。大阪熊取町の女の子の行方不明事件も多分そのような間違いをしているからではないか。

という回答だ。

確かに彼の云う通りかもしれない。例えばアメリカのFBIは犯人の目撃情報も無いところから、或る程度想定し、逮捕出来てしまう。それはなぜかといえば、プロファイリングに長け、犯人像が正確に絞り込めているからではないか。

ではそのFBIが行なっているプロファイリングはどういったものなのか。

■FBIはどのようにプロファイルするのか■

令和の女児の遺体が発見された事例としては、小倉美咲ちゃんと南朝芽ちゃんの事件がある。
この2つの事件、実は不気味なほど共通点が多い。FBIのプロファイリングは一見そのような事、犯人逮捕に関係ないでしょと我々トウシロが考えがちのところすら見逃さないという。

◆事件の共通点が多く、年齢も同じ7歳。
◆日時は異なる・・・しかし南朝芽ちゃんと小倉美咲ちゃんの事件は日付が限りなく近い。
◆犯行が一定を置いて行われている(美咲ちゃんの場合)
◆犯人は我々の社会に溶け込んでいる(所帯持ちの場合もアリ)

これらを満たす犯人をアメリカのFBIでは2005年のシンポジウムで「シリアルキラー」と名付けた。このシリアルキラーについて、興味深い数字がある。

●57%が成人になってもおねしょをしていた。
●99%が人間に虐待する前に、動物虐待をしている。
●70%が幼少期、思春期に頭部に傷を負っていた。

数字以外にも、次のような傾向もあるという。

●IQが高い人が多い。
●アルコールもしくは薬物依存の人がいる家庭、または児童虐待、DVが珍しくない家庭で育っている人が多い。
●引っ越しが多い。
●孤独
●ネグレクトの傾向が強い。
●のぞき見が好き、フィティシズムの性質あり

勿論FBIが捜査対象にしている相手の国籍多くがアメリカ人なので、このあたりは無視出来ない。実際、アメリカのシリアルキラーは単独犯だけでなく、女性の単独犯、コンビやカップルといったパターンもあり、結構複雑だ。

またシンポジウム後、犯罪心理学の研究者たちは日本人にシリアルキラーは稀だという意見も多々出た事から、犯人が外国人の可能性は全く否定出来ない。

なお個人的な意見だが、自分は平成三大コールドケースのひとつ、柴又女子大生放火殺人事件の犯人は東洋系の外国人ではないかと疑っている。被害者の順子さんが通っていた、東京四谷にある上智大学は国際色豊かな大学で、世界から留学生が来ている。東南アジア系の学生であれば日本人の平均身長よりも低い人は珍しくない。ところがいつまでも捕まらないのは

背が低く、地味なコートを着ていた→中年のオッサン

という先入観が犯人像の間違いに至っている可能性があるのではないか。勿論警察もそのあたり上智大の学生さんを調べているとは思うが、替え玉であればやって出来ない事はないはずである。

但し茨城県境町一家殺傷事件で逮捕された、岡庭由征のように、逮捕から10年前は近所でも有名な、猫をいたぶり殺すのが趣味とする猟奇的な少年だった場合もある。

2つの事件に共通点は多く、一定の間隔があると言いつつ、年こそ異なるが、発生日も美咲ちゃんは9月21日、朝芽ちゃんは9月23日だ。当時の年齢は共に7歳。髪型まで黒髪ショートヘア。

シリアルキラーには7つのタイプがあるとFBIがシンポジウムで分類している。

(1)幻想タイプ:神・悪魔だったり、社会に溶け込めない人物
(2)ミッション系:主義主張(常人には理解し難い)で犯行に及ぶ人物
(3)快楽主義系:殺人によって、スリル・快感を覚える人物
(4)性欲:犯行が及ぶにつれ、次までの犯行が短くなる、更なる刺激を求める傾向を持つ人物
(5)衝撃自己権勢欲タイプ:手紙、メッセージ性を好み、ひけらかすことで周囲に対し、スリルを面白がる人物
(6)快適な生活を求めるタイプ:身近の目の上のたんこぶを抹殺することで、自己を正当化する人物(なお、このシンポジウムでは家族殺し、親類殺しによく見られると分析されていた)
(7)力の誇示を求めるタイプ:(5)と似ているが、被害者に対する誇示が優先される。

日本でシリアルキラーは稀有だが、いない事もない。

宮崎勤などは(3)か(4)だろう。(4)が強いかもしれない。ターゲットとなる女児を直ぐに殺害している。

また、これが最も恐ろしいのだが、どのタイプも人を殺す事に全く罪悪感を持っていない事、逮捕されることもそれほどビビっていない事である。

残念ながらご遺骨となってしまった小倉美咲ちゃん、南朝芽ちゃんの場合はどうか。比較の後、吉川友梨ちゃんの場合はどうだろう。実例で見てみたい。

■2つの事件の犯人像は(5)のスリルを楽しむタイプ■

▼小倉美咲ちゃんの事件の場合は2年間、遺留品ひとつ発見されなかった。

▼ところが2年後、まるで降って湧いたかのようにご遺骨、遺留品が出て来たのである。
しかもボランティアの方々は一様に「あすこ(最初の遺骨発見現場)は誰もが捜したはずだ」ときっぱりと述べているのにだ。

▼ボランティアの方達のコメントが正しいのであれば、なぜ見つからなかったのかといえば、犯人がばら撒いたからと考えるのが妥当ではないか。

▼その理由は(5)にあるようなスリルを味わいたかったからではないか。

なぜか。

コロナで行動が大きく犯人も制限されていたため、性欲を発散する術がなかったが、遺骨が発見された年の五月の連休は例えば東京駅でも「ネズミーランド」の袋をぶら下げている家族が後を絶たないほどで、社会通念としてはコロナは決して終息していないのだから、人々はほっつき歩く事は控えるべきだと分かってはいても、欲求としては「もういいだろう」という事で、多くが公共交通機関を利用し、人の集まるところに外出していた。

▼新コロがピークアウトするのを見て、犯人も「もう良いだろう(=再犯するか)」と考えた。

▼手始めに、犯人はこれまで発散出来なかった欲求を発散すべく、ばら撒いた。

▼身勝手で腹立たしい話だが、「あの感動をもう一度」という訳だ。

▼目論見通り、大騒ぎとなった。

・・・

後は皆さまのご存じの通りだ。

しかしこれをやるには相当のリスクを伴うが、それが実現出来ているから、犯人のIQは宮崎勤よりもずっと高い。但し、宮崎家ほどおカネ持ちではない。おカネ持ちであれば、風俗に行くなり、発散出来ているだろうから。多分小倉美咲ちゃんの事件が初犯のはずだ。

だから幾ら警察は過去の性犯罪者(出所した人も含め)を洗い出しても全く出て来なかったのである。当初デイリー新潮あたりによれば、神奈川県相模原市に住む性犯罪歴のある人物を県警が疑っていたが、有無を言わさぬアリバイが出て来たので、諦めたという。但しそれでも彼は山梨県の都留にいる知り合いによれば、「見張られている」とのことだ。

タイプ(3)もしくは(4)の宮崎勤の場合はマスコミに達筆な今田勇子なる筆名で犯行声明を送り付けた。しかしこうした事は小倉美咲ちゃんの場合も、本件もやっていない。やる事で犯行が確定してしまう事は確かだ。繰り返しになるが、シリアルキラーは逮捕を全く恐れていない。保身でこのような事をしている訳でもない。

ではなぜこのような手の込んだ事をするのか。

それは事件か、事故かに周囲を惑わし、そのスリリングさを面白がるタイプだからだろう。

これが当たらずとも遠からずな犯人像なのではないか。

本題に戻ろう。吉川友梨ちゃんの場合はどうだろうか。

それについては限られた情報から蓋然性の追及を次回に試みたい。但しこの試みは北朝鮮の拉致ではないという前提で話を進めたい。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)
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