mixiユーザー(id:6327611)

2023年03月25日03:14

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いやはや探せばオモロイ映画はあるもんですねぇ。偏見でパスしてました。イリヤ・ナイシュラー監督「Mr.ノーバディ」(2021)。

僕はマカロニ西部劇が嫌いなため、この映画を劇場公開時にパスしていました(テレンス・ヒルたらいうパチモン俳優の似た題の映画があったでしょ)。そしてキーアートに登場しているオッサン俳優の顔も気に食わなかったし。でも、スター・チャンネルで放送したので、いちおう録画してみるかとスケベ根性を出したわけです。そしてさらに92分なら、いちおう見てやるかとなったしだい。

監督がロシア人だったことも、僕がパスした理由です。ミクシィを始めて16年以上になるわけですが、ロシア映画について褒めたことは1度ぐらいしかない。今回はユニバーサル映画でしたから見ることにしました。つまり東宝東和が配給しているから、映画市場からパチモンを買い付けてきたシロモノではないということ。←亡くなった先輩なら“バーサルの映画かよ”で終わりでしょうけど、「E・T」がバーサルを変えたんです(笑)。

物語は、ろくに仕事もできないような中年のおっさん(ボブ・オデンカーク)が主人公。なんか工作器械を作っている町工場みたいなところに勤めていて、通勤はバスという貧相なオッサンです。似た名前で「親指スター・ウォーズ」というちゃちなパロディー映画を作ったやつがいたことも、劇場公開時にパスした理由のひとつです。

しかし今回、またぞろimdbの評価が7.4だったこともあって録画しました。そして前記の理由で見るに至りました。オデンカークかオデンの加薬(かやく)か知らんけど、そこそこの映画に出てるけど記憶にないがな(一例「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」=2017)。

タイトル見て知ってる俳優は、先日「LAW&ORDER性犯罪特捜班」で主役の代理を務めたコニー・ニールセンだけ。今出演者名を見たら知ってる名前が並んでるけれど、誰一人その名前なら見たいと思う俳優はいません。←個人の感想です。効能を意味するものではありません。しかし映画を愛する者の常識というやつです。

そんな貧相なおっさんが深夜バスに乗っていると、不埒な若者たちが乗り込んできて騒ぎを起こそうとします。おっさんは見かけによらず正義感を前面に出して戦うわけです。そして何発も殴られながら野郎どもをコテンパンにします。そして帰宅して大したことないよみたいに就寝する。

そういう展開なので90分はスイスイと見てしまいました。もうお気づきでしょうが、おっさんの正体は不明ですが、どんどん事態はエスカレートします。老人ホームにいるおっさんの父親(これがクリストファー・ロイドでした)が、“やらなきゃならんときは、やるしかない”なんて聞いたふうな言葉を発するのもなかなかでした。

ということで、ここまで読んで気に入った方はぜひ御覧ください。損はしません。でも、見るために1000円以上かけたら後悔するかも。←つまりこの映画のような作品をあと2本くらい見られるなら、月3,000円のレンタル費用か有料BSの視聴料を払ってもいいと思います。

そうそう、このイリヤ・クリヤキン、じゃなかったイリヤ・ナイシュラー監督の作品で「ハードコア」という映画があるから、レンタルしてみたら? そしたらあと1本同程度の作品を探し出せば、費用対効果がイーブンになると思います。僕の日記を細かく探せば、その1本くらい見つかるはず。

ということで、また僕の言説に騙されてやってください。もちろん自己責任で。
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