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2023年02月21日00:02

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間違いだらけの居住地選び【片目では夢を、片目では現実を見据えるのが当たり前に】

■仕事上、住まいをステータツに置く意義は希薄になった■

今まで例えばJR中央線沿線だと吉祥寺、国立あたりがベストテン内のいわば「常連」、特に吉祥寺は常にトップを争う状況だったが、結果はそれほどでもなかった。

なので切り取り記事になっているのだろうが、これは別段驚く事ではないかもしれない。

在宅勤務自体、夢のような話だったし、会社から業務命令が出ても

そんなの、「ミッション・インポッシブル」だと多くの人が思ったはずだ。

しかし光回線を敷いていて、お勤め先の会社がVPNの接続が出来る環境を整えていれば、出来てしまった。

せいぜい困るのは税務署、税関など相変わらずペーパーで証憑、証跡の保管を義務づけている部署ぐらいだろう。そのような部署にお勤めの方ですら、定期的に会社に顔を出すだけで十分というところが多い。

可能にしたのが、新型コロナウイルス禍だった。となると、どこそこに住んでいる事がステイタツシンボルではなくなったのである。

これがコロナ以前と以後とでは順位、評価ががらりと異なっている背景かもしれない。

■メインの街の外縁部を居住地として積極的に選択する人が増える兆し■

東京都の場合、中核都市(約人口20万人クラス)に人気が集まりつつある。ここに出て来る大宮、八王子などもそうだろう。尤も大宮はさいたま市であり、政令指定都市である。八王子市は政令指定都市ではないが、人口は57万人もいる。八王子の次に人口が多い多摩地区の市としては町田市がある。が、両市とも中核都市の基準を大幅に越えている。

東京都で人口が20万人クラスというと、府中市、調布市が該当する。中央線沿線だとあと少しで中核都市の基準に手が届く街として立川市、三鷹市、日野市、小平市がある。これらの街は準中核市クラスと云っても良いかもしれない。東京都と接する街で人口が20万人前後となると、新座市が該当する。

この手のアンケートを参考にして、よもや新生活を始めようとする人は先ずいないだろうが、矢張りアンケートに選ばれ、「●●に住みたい」と答えても、現実的には異なる街を選択している場合の方が実は圧倒的に多いのではないか。

という事で、意外と云っては難だが、今後現実的に選択する人が増えそうなのは中核市クラス、準中核市クラスの外縁部の街だろうと考えられる。

若者向けの「住みたい街」のアンケートと実際の物件を扱う不動産屋さんの「住みやすい街」のアンケートとでは全く異なる事が多い。

例えば立川市の隣の昭島市。国営昭和記念公園というと、立川市を連想するが、園内の飲料水は実は3分の2は昭島市である。しかもこの市は100%地下水で、多摩川の水は使用していない。平日に公園を散策すると、若いママさんたちが空のペットボトルをぶら下げているのを春夏秋はよく見る。勿論お目当ては昭島から引っ張っている水道水なのだ。恐らく彼女たちは都心から公園に遊びに来た際、ついでにおいしいお水を頂こうというのだろう。

実際、水道料金は人口10万人以上の自治体では沼津市に次いで安い。

三菱不動産の2022年のデータではこの昭島の快適度は東京都では何と1位になっている。▼

https://www.sumai1.com/useful/townranking/town_13207/

快適度1位の実力とやらを見ると、確かに都心に出るには1時間は掛かる。が、際立ったネガはそこだけだと判明。

駅から市境までは殆ど自転車で行けるし、千坪以上の商業施設の大半が駅から徒歩20分以内で行ける。更に中央道の八王子インターまでは混雑が無ければ(裏道さえ知っていればだが)、クルマで15分程度で着いてしまう。

昭島市の場合は中核市、準中核市の外縁部の街であり、典型的な例といえる。

■「選ぶ」ことは「捨てる」ことでもある■

多様化した事で、以前では考えられなかった街が今後は上位にランクインする可能性が高い。但し当然の事ではあるが、選択するという事は諦めるという事でもある。

最後に実例として列挙した昭島市は快適度1位としながらも、都心に出るには1時間は覚悟しなければならない。

もし満員電車なんて、絶対に嫌だというのであれば、JR中央線ならば立川駅や八王子市の高尾、日野市の豊田駅周辺を選んだ方が良いだろう。これらの駅には始発電車が必ずある。

逆にクルマ通勤が大半だという方、幹線道路が近い方が良いという場合もある。順位が低くても、職場から近く、自分の時間が確保出来、家賃も手ごろというのであれば、選考の俎上に上がる意義はあるといえるだろう。

これから新生活シーズンと相まって、どれも一長一短だという事を念頭に置き、現実的な選択をする方が得策かもしれない。

(了)

「住みたい街」が“憧れ”から“現実”へ移り変わる背景 ステータスよりも“賃料&利便性”重視へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7302971
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