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2023年01月30日00:15

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ポタリストの記録【旧正月に初詣・その4】

■大悲願寺の萩のゆくえ■

大悲願寺は真言宗豊山派の名刹である。青梅もそうだが、山に近いところは山岳信仰と結びついているからだろう、真言宗の名刹が多い。

伸びやかな塀と旧い山門がいかにも山寺の雰囲気を醸し出して好ましい。以前訪れた際には朱雀門が工事中だったが完成したようだ。

こちらの山門のお地蔵様は表情が豊かだ。ただ山門の左右に分かれ、4体ずつ。六地蔵ではなく、八なのはなぜだろうか。何か意味がありそうだ。最早何度となく訪れている馴染みのお寺のひとつだが、この疑問が解けない。

参拝客は私だけ。塩船観音寺があれだけ満車に近い状態を考えると、ちょっと淋しい気も。しかしながら、その分じっくり拝観させて頂こうと思う。

以前も述べたが、大悲願寺の白い萩が戦国武将にして、初代仙台藩藩主・伊達政宗の手に渡った。政宗は江戸を訪れ、秋川に行った際に、こちらのお寺を訪れた。その時白い萩に感動し、帰国後、後日一本譲って貰えないだろうかと書状を送る。寺側はこれを快諾し、
政宗に白い萩が贈られたという。

政宗が初めてという訳ではないが、以後、確かに東北一円に白い萩が増えて行った。

大変興味深いのは、これより更に西進し、武蔵五日市駅を南下、新小峰トンネルを抜け、数キロほど八王子市市街地に進んだところにある、長福寺も萩で有名なお寺だ。こちらの萩は大正時代、仙台萩をもらい受け、以後、根分けしながら繁殖させていった。

大悲願寺の萩が伊達家に渡り、東北一円で繁殖、それが山の向こう側の長福寺に大正時代に還って来た事になる・・・。

他にも色々と寄りたいところはあったものの、ちょっと物足りないぐらいが実は後々考えてみるとちょうど良かったりする。自転車に乗らない理由は幾らでも思いつくが、乗りたい理由を捜すには主体性が要る。その主体性を物足りなさが後押ししてくれる。

あきる野市市街地、多摩川を渡り、そのまま拝島段丘を越えて福生市街地を抜けても良かったが、この日は久しぶりに段丘下を流れる遊歩道をのんびりと走った。夏の夜は蛍を見る事も出来る。

遊歩道は睦橋通りまでなので、そこから多摩川のサイクリングロードを数キロほど走り、拝島団地から昭島の市街地を抜けて帰途に就いた。先日入手した、ロックブロスのサイクルパンツ(自転車用の長ズボン)はパッドがない事を除けば、ポタリング用と割り切るのであれば、防寒性は確かで、悪くは無かった。パッド無しだと50kmあたりから痛みが出て来る。こちらもその点は例外なく出て来た。

サイクリングを始めたての今から8年近く前は35km走っただけでそうだったのを思い出す。懐かしい(?)痛みを感じたので、これが性能の限界だと考えた。パッドをつけると値段が跳ね上がるので、ここは割り切りだろう。どうしても欲しい場合はショーツ型のがあるので、それを併用するしかない。

ポタリングと初詣の企画、走行距離は48km、パッド無しのサイクルパンツとはいえ、それでも平均時速は20.2kmだった。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)
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