昨日分の追記。
本年最初に見通したテレビ番組はNHK18時5分放映の「北の果て一人生きる〜礼文島の漁師詩人92歳」。タイトル通りの内容で、彼・浜下福蔵さんが半紙に筆でその日その時の気分をごく自然に綴る姿に共感した。墨(墨汁?)が入ったどんぶり鉢に太筆を浸して、洒脱な字を書いていらっしゃった。一瞬、真似したくなった。書道は本来決して余所行きな振る舞いではない。浜下さんのように、日常に取り込んでこそだと思う。
こうしてわざわざどうでもいいような、しかも昨日の一コマを付記したのは、今朝(1月4日)の朝刊「声」欄の投稿を読んで、こちらも真似したくなったから。
73歳で医師の谷口二郎さんというかたの投稿で、「日記は3種類 成長のために」とデスクがタイトルを付けている。谷口さんは学生時代からこんにちまで日記を書き続けていて、昨年からは「大事なことを忘れず一日をよく振り返るために、新しい工夫を始めた」とある。大学ノートに線を引き、24時間の行動を記す。起床時間、食べた物、体の調子、会った友……。次に別のノートに今日出来たこと、楽しかったこと、感謝することなど気持ちが上がることを書き込んでから、ようやく日記を書き始めるそうだ。
3つも書くと時間がかかるが、「自分はなぜ生きているのか、自分は一体何者なのだろう、明日はどんな日が待っているのだろうと、ワクワクすしてくるようになった」と続けている。
私は昨年夏から食べたものぜーんぶの食事日記をつけ始めた。谷口さんと同じく大学ノートに定規で線を引き、手書きで書く。手書きする機会が減ったことと頭の老化が重なって、たとえば「鬱」だとか「壽」といった漢字をすぐには書けなくなってきた。この傾向には結構気が滅入り、そのうち「マーボナスを漢字で書くと?」と自問しても思い出せなくなるのでは、と想うと、恐怖だ。私より数歳くらい年配の人を見ていると、メールに誤字が多く、年賀状を見ても「ウソ字」を書いていたりする。仕方ないとは言え、できるだけ手書きで字を書く習慣を引き戻したくなった。
アナログの手帳を使っているので、メモも時々この手帳に書く。これから先はもっとメモを取るようにしよう。
本日、今年初の図書館。返却本の期限は今週土曜日だったが、4冊とも読んだし、土曜は雨の予報。
図書館に行って、好きな作家やルポライターの本を探しているうちに時間を忘れてあれこれ立ち読みする。で、結局2冊借りたい本があってカウンターに行ったら、予約本2冊が届いていた。あちゃー、計4冊になってしまった。
帰りに大回りして庶民派スーパーへ寄ってみたのだが、いろんな食品が未入荷で、菓子パンの棚なんて見るも無惨な有り様だった。なので、何も買わずに退店。
帰宅したら年末に申し込んでいた馬油サンプルが届いていた。福岡県筑紫野市にある「薬師堂」という会社の馬油。
秋の終わり頃からハンドクリームが手放せなくなった。手指が乾燥し、A4用紙を繰ろうとしてもめくれないのである。よく年寄りが唾をつけながら雑誌や書類をめくるけど、私はその仕種がどうしてもイヤなので、たとえ一人きりであってもこまめにハンドクリームを薄く塗って対応してる。
ひょっとして馬油はもっと自分に合っているかもしれない……。
無料サンプルの申し込みというのは抵抗があるのだが、背に腹はかえられない。よかったら買おう、なんて自分に言い訳をしてはがきを送った。
早速試している。この数カ月使っているハンドクリームより感触がいい。
最低でも1回は買います。いや、買わせていただきます。
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