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2022年12月16日11:15

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好きな女優を嫌いにさせる映画って、どうよ。マーク・マイロッド監督「ザ・メニュー」(2022)。

映画の内容を公式ホームページから引用すると次のようになります。
>(前段略)伝説のシェフが振る舞う(中略)完璧なコース料理の数々。しかしそこには想像もできないサプライズと、思いもかけない結末が添えられていた…

さらに次のように続きます。
>五感を刺激する、全く先の読めない心拍数上がりっぱなしの
“命がけのディナー”から、あなたは目が離せない!

はい、“想像もできないサプライズ”という言葉は、“話の展開に無理がある”と同義ですね。そして“五感を刺激する”というのもムリです。映画だと嗅覚と味覚は味わえません。さらに触覚もムリでしょう。残るは視覚と聴覚。

もちろん、大好きなアニャ・テイラー=ジョイが出ているので、彼女のお姿を拝謁すればそれだけで視覚と嗅覚はOK。さらに、想像を働かせれば、彼女のドレス姿から触覚が刺激されるかも…。しかし、僕の勝手な期待は打ち砕かれました。わざわざアニャ様を起用しながら、ゲスい女の役をやらせるとは何事か。←怒りで心拍数は上がっとる。

そう、アニャ様演じる女は、これから世界的な天才シェフの“完璧なコース料理”を味わうというのに、タバコを吸い始めるです。僕はその程度の安易な描き方が気に食わない。そんな人間が紛れ込めるパーティーそのものがアウトでしょ。連れていく野郎がニコラス・ホールトで、「モンタナの目撃者」では狙撃手として暗殺計画を担っていたのにこの体たらくですわ。

そしてこの天才シェフが、「シンドラーのリスト」の強制収容所でユダヤ人たちをライフルで殺して遊んでいた男です。その後「007」にも出ていたけど、そっちはもう終了した。さらにこの“天才”を発掘した料理評論家がジャネット・マクティア。彼女ならもうすぐ還暦を迎えるレイフ・ファインズなんか、簡単に組み伏せてしまえるのに手を出しもしません。

若い遣り手ビジネスマンとして3人ばかり出てくる男優については、名前を調べる気にもなりませんが、せいぜいソーホーの愚連隊のイメージでした。そんな輩を招待してしまう天才シェフって何よ? せいぜいジョン・レグイサモが、誰もが知っている有名スターという役どころで出てきまして、そのミス・マッチぶりが笑える程度でした。

そもそも僕は、料理については何も知らんし、そのレベルでしか美味しい不味いを考えていません。だから如何にテクニックを駆使して逸品の材料を調理されても、そんなん食べるより、空腹時にはチキンラーメンと生卵でよろしい。そんな僕には、そもそもこの映画は不向きなのでした。

にもかかわらず、ふと思い立ってレイトショーへと出かけてしまいました。21時25分上映開始で、終わったらトイレへ駆け込み(老齢ゆえ)、それも含めて10分以内にホームに上がっていないと終電を逃すかもという馬鹿げた行動予定でした。お陰様で二子玉川から目黒までなら、まだまだ帰れることが判明しましたけど。

このために昼寝をとり、みっちり寝入ったのは何のためか。はっきり言ってこの映画ほどつまらない映画を僕は見たことがありません。←こういう書き方をすると、これよりも駄目な映画を(親切にも)数多く教えてくださる友人が、日本にはたくさんいらっしゃることは承知していますが、教えなくていいからね。

何でもこの映画の脚本家は、新婚旅行先のノルウェーでこのアイデアを思いついたらしい。奥さん、こんな人と結婚してたらアカンで、あんさん別れなはれ。とはいえこんなアホな話を思いついて脚本にする人がいるんですね、世の中には。それをまた映画化させる映画会社もあるし、それをロードショーする劇場もある。

なによりもそれに乗せられて見に行くアホがおる訳です(僕のことね)。いやもう、「アムステルダム」で見限ろうかと思っていたアニャ嬢ですが、これはもう次回作からは絶縁してやる、と決心しました。しかし、ガラガラの電車に座っていたら、あの細身(Leanね)のドレス姿が思い出され、次は何に出てくれるかな、なんて思い巡らせています。

あ、バカは死んでも治らないから、僕を殺そうとするのは止めてくださいね。僕だってむざむざ殺されないから、返り討ちはムリでも抵抗はしますし、僕を殺して殺人犯になるなんて愚の骨頂ですよ。さあて今夜は、「乃木坂工事中」で学んだソーセージ鍋でもして、ジャンクフード・バンザイと行きますか。
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