クリームシチュー、作ったは良いけど、具材の味がルーの味しかしないんだよね、という方は多いかもしれません。以前、自分もそうでした。ここでは市販のルーを使用という点では手抜きなのですが、しっかり具材の味を引き出す方法を共有します。
■材料■
無塩バター・・・10g
(最近は無塩バターが少ないので、無ければ塩入でも可)
塩コショウ…適量
鶏もも肉…350g
(お好みで豚肉でも、鶏の胸肉でも可)
じゃがいも…150g
にんじん…1本/150g
玉葱…250g
(お好みで)しめじ・・・中くらいのもの、1パック
(お好みで)ブロッコリー・・・1/2本
水…400cc
牛乳…200cc
市販のシチューのルー…半箱
ピザチーズ…70g
黒胡椒…大さじ1/2〜適量
(お好みで)乾燥パセリ・・・適量
下準備
●にんじん
乱切りにする。回し切りで良い。
●じゃがいも
束子でよく洗い、芽を取ったら、皮つきのまま乱切りで。にんじんと同じぐらいの大きさが良い。
(気になる方は勿論剥いても良い)
●玉ねぎ
上下を切断し、皮を取ったら、乱切りで。にんじん、じゃがいもと同じぐらいの大きさが良い。乱切り後は丁寧に切り離していく。
★カレーの場合は玉ねぎを出汁として用いる為、薄く切るが、本メニューでは飽く迄「具材」と見做している為★
★具材の大きさをほぼ同等にすることで、食べやすくなる。★
●(お好みで)ブロッコリー
面倒かもしれないが、別茹でで湯がく。
先ず丁寧に洗ったら、枝部から切り落としていく。茎も最下段のみ切り落とし、スライサーで皮を剥き、2cmぐらいにカット。切り方は斜め切りで薄目に切ると断面が大きくなり、味が沁みやすくなる。
★別茹でにするメリット★
花蕾が散って盛り付けの見た目が汚くなるのを防ぐ
発色が良くなる
ブロッコリーの青臭さを抑制する
〜別茹での仕方〜
鍋に約1Lの水を投入。別のボウルには冷水を用意する。塩・大さじ1を投入(約2%)、沸騰したら、ブロッコリーを先に茎から投入。約30秒後、ブロッコリーの房を投入。
2分ぐらい茹でて、様子を見る。香りが出てきたら、味見をする。硬さがちょうど良いのであれば、手早く引き上げ、冷水の入ったボウルに撤収していく。
このままだと花蕾に青臭い水が籠っているので、気になる方は水切り容器(※出来ればニトリで買ってください。あればあったで、他の料理に応用出来ます)でしっかり切るか、キッチンペーパーで軽く拭き取る。
★お湯撥ねにご注意★
●鶏肉
筋切りをしたら、一度キッチンペーパーで両面を圧着し、臭みを取る。その上で削ぎ切りをする。削ぎ切りをしたら、下味用に塩をひとつまみ、分量外だが、胡椒を掛け、塗しておく。
★削ぎ切りをすることで、断面が広くなり、塊感が出て、他の具材と一緒に食べやすくなる。★
豚肉の場合は大きさを凡そで良いので、揃えてカット。下味用に塩をひとつまみ、分量外だが、胡椒を掛け、塗しておく。
★塩コショウを塗す事で、全体にまとまりが良くなる。これをやらないと、「肉に味がしない・・・」という事になってしまうため。無塩バターが入手出来なかった場合はここで塩を「少々」に抑えて下さい。★
●バター
10g用意しておく。
★冷蔵保存でカチカチで溶けない場合はボウルに熱湯を適量入れ、容器ごとボウルに投入、熱で溶かしていく。火傷にはご注意を★
●チーズ
事前に用意しておく。
調理
深型鍋などを中火に掛け、最初にバターを投入し、溶けたら肉を投入する。
鶏肉をご使用の場合・・・肉の脂が出て来たら
豚肉をご使用の場合・・・両面の色が変わったら
次に玉ねぎを投入する。玉ねぎに肉の脂を吸わせ、色が変わったらニンジン、じゃがいもを投入する。
バターを使用しているので、具材に艶が出て来るはず。全体が照って来たら、野菜からも水分は出て来るので、水400ccを投入する。
★水が具材にひたひたとなる程度。もし400ccで被らないのであれば、追加しても可★
牛乳200ccを投入。この時点では冷たいはずなので、強火で加熱。沸騰させる必要は全くなく、全体が温まったら、弱火に近い中火まで火加減を落とし、蓋をし、20分煮込む。
★牛乳によっては泡が増えて、溢れかえりそうになる場合もあるが、その場合は蓋を一度取り、かき混ぜ、再度蓋をする。これを時間いっぱいまで繰り返す。★
20分後、蓋を開けてよくかき混ぜる。
或る程度混ざったところで弱火にし、ルーを投入する。
細粒の場合はそれほど気にしなくても良い。投入後はまだ具材に付着しているので、よく絡めていけば良い。塊の場合はお玉に汁だけを入れて菜箸などで或る程度ペースト状に溶かして絡めていく。ルーが4切れであれば、ひとつの場所ではなく、幾つかの場所にお玉を入れて、絡めていく。味の偏りを防ぐ為である。
一通りほぼ均一にルーが行き渡ったら、チーズを投入し、よく混ぜて溶かし込む。溶かし込んで、トロ味も増したところで、黒コショウを小さじ1/2〜お好みの量をよく混ぜる。
味見をし、濃いようであれば、お湯を、薄い場合は塩または黒コショウを追加投入。ルーがぎっとりとして、重々しさを感じるようであれば、滑らかにするため、牛乳またはお湯を追加投入し、加温する。
〜ブロッコリーを使用した場合〜
温まり、具材が混ざったところで、先ほど別茹でし、水切りしたブロッコリーを適量投入する。量はお好みで良い。投入したら、よく絡める。1分程度でOK。飽く迄、ルーと他の具材の味を絡める感じで。それ以上は花蕾の緑色の粒が散ってしまい、盛り付け時に見た目が良くないので注意。
盛り付け時にお好みで乾燥パセリを振りかけても良い。
盛り付けて完成。
編集後記
老母は牛乳が飲めませんので、前回は牛乳無しで作りました。ですが、お陰様でここのところ食欲も戻り、体重も戻って来たところで、牛乳入りのクリームシチューを作りました。
上手くすれば、介護認定は見合わせになるかもしれません。ですが、まだコルセットを外すほどではありません。
ただ今回はバター、チーズも入っている事から、カロリーを気にされる方には余りお勧め出来ない内容にはなっています。カロリーを気にされる方は鶏の胸肉がお勧めです。
見た目にもクリーム色というよりはベージュ色になってしまった為、見栄えは宜しくありません。
とはいえ、食の進む内容にはなっているため、今回もインスタ映えしない米泥棒認定です。
最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。
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