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2022年12月11日23:16

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ポタリストの記録・【30年ぶりの多摩湖往還・その2】

■馴染みになった正福寺■

当初、タイトルにあるような多摩湖は予定になく、けやき通りの終点は旧青梅街道のT字路。そこを右折し、西武多摩湖線の高架橋を潜り、直進する。この道は最後は西武新宿線の東村山駅の西口に行きつくが、昔ながらの商店街の入り口のところで、左折し、正福寺通りを進む。もしコロナ禍でなければ、ここで曲がらずに中華料理屋でご当地グルメの「黒焼きそば」を頂いただろう。

コロナを発症するかどうかは確率の問題なので、発症したくなければ感染する確率を下げていくしかない。という事で、本日は24Hスーパーの焼き立てパンとコンビニの総菜にした次第だ。

正福寺は今年の6月、「御開帳」に巡り合う事が出来た。これが京都、奈良、鎌倉、金沢であれば、別段珍しい事ではないが、東京都の多摩地区の住宅街に国宝のお寺があることは奇跡だ。

空は初冬の曇が多めながら、青空だった。これが真冬になれば、発色もよくなるだろう。

国宝の千手観音菩薩のお堂と本堂をつなぐ道に薬師如来の像があり、お花が絶えない。この意味するところは明白で、一向に終息しないコロナ禍が鎮まるようにという地元の方たちの想いがここにある。

本堂には「ミツウロコ」の家紋があちこちにある。北条氏ゆかりのお寺であることを主張している。

この時点ではまだ多摩湖自転車道に行こうとは思っていなかったので、北山公園にも行った。公園は染まっている箇所と散り始めているところと色々だった。出来れば埼玉県新座市にある、平林寺に行きたかったが、時間が無い。矢張り10時前には出発したかったところだ。帰宅後は家事もしなくてはならないので、16時台には居住地の街の中にいるべきだ。

来た道を帰る事にした。

先ほどの西武多摩湖線の武蔵大和駅前まで来て、ここで漸く多摩湖自転車道を進むことに決めた。

■多摩湖南岸に■

多摩湖自転車道は東は武蔵野市・関前からほぼ西武線沿いを走り、西東京、小平、東村山、東大和、そして武蔵村山市と一部埼玉県所沢市に入る。多摩湖周遊にも舗装されており、一巡することも出来る。

ただ土日祭日はスポーツ車だけでなく、ウォーキングしている人、ジョギングしている人、散歩の親子連れや三輪車の子どもたちもいたりと交通が入り乱れているので、走りにくい。

平日で空いている事もあり、進むことにした。この武蔵大和駅近くから入ると、多摩湖の南岸に着く。実は北岸の道は以前所沢・川越に向かう際に利用している。今であれば東村山の正福寺、徳蔵寺の裏手から所沢市の松ヶ丘調整池の回りを通って所沢へ抜けただろう。狭山丘陵が八国山緑地で途切れるからだ。しかし当時はルートを開拓しきれていなかった。

時折ロードバイクの人たちとすれ違う。彼らは都区部から来たのだろう。多摩湖自転車道の東端は武蔵野市関前で、そこから南に進むとJR三鷹駅である。そこから隣は杉並区だ。

南岸は初めての道だ。決してツイスティではないワインディングロードなので、走りやすい。バーエンドバーについているミラーが役に立つ。カーブからいきなり速度の速いロードバイクが出て来ないとも限らないからだ。

不整地もところどころあるが、今回もリピートしたマキシス・リフューズというタイヤは衝撃を上手く吸収しながらいなして走れる。高速走行は期待出来ないとメーカーのウェブカタログに書かれていたが、それでもメーターの平均時速は21.1kmとクロスバイクとしては速い方だから、プロから見てという意味なのだろう。

空模様が急に暗くなってしまった。晩秋の多摩湖周辺の山林の写真も収めたかったが、天気が食傷気味だ。残念だがこの地域は天気が変わりやすいのだ。実は多摩湖湖畔の北岸に西武球場があるが、ここもドームにした理由は天気が変わりやすいからだという。それでも半開きにしたのは、通りの人に歓声を聞いて貰い、入場にいざなうのが狙いだと聞いた。

そうこうしているうちに、多摩湖畔に着く。ここは多摩湖の東端で、一見したところだだっ広い橋のように見えるが、実は堤防となっている。人造湖なのだが、運用が始まってから今年で95年にもなり、すっかり風景に溶け込んでいる。

西側が湖、東側が所沢市街地である。高校生の時は軽快車で汗だくになりながら来たが、今は走り足りないぐらいだ。30年も前と異なるのは、金網が高くなり、容易に侵入出来なくなっている事だろうか。実際同級生の中にはここまで夜釣りに来て、10馬力の警備艇に追跡されたツワモノもいるが、今では入る事は相当困難だ。

折角なので、対岸に渡ってから引き返そう。

空模様が非常に残念で、堤防の中央まで来ると、まるで今にも雪が降り出しそうな、暗いグレーの空になってしまった。

東側の住宅地は晩秋らしい染まり具合だった。自動車が通る橋や西武ドームの天井が林の中から頭を出しているのが見える。対岸の木々も結構染まっていた。

対岸は標識こそないが、埼玉県所沢市である。光が足りないので、映りが芳しくないが、
紅葉の下で撮影(cf.写真)。

復路は来た道を辿るか、そのまま進んで武蔵村山に進むか、東大和に出るか、考えた末に
武蔵村山までの道のりは行った事がないので、進む事にした。

似たような風景のワインディングロードが続くので、同じところをぐるぐると回っているかのような錯覚すら陥るほどだったが、ひたすら進むと武蔵村山のかたくりの湯に出る都道に出て、武蔵村山から横田基地の東端の側道に出て、西武線の拝島駅に着いた。

帰宅後はチェーンが真っ黒である事に気付いた。

点検の際、どうもご主人はクロスバイクには過ぎたるオイル(グリス)を投入したのではないか。まるで墨のような黒さだからだ。前回のライドでは介護認定申込という重いテーマがあった為、気付かなかったものの、帰りに大抵は車速が失速しがちなのだが、今日は全くそのような事がない。チェーンが良く回る事に気付いた。

オイル(グリス)はチェーンを潤滑させるのが主目的なので、滑らかに回転しさえすれば、それで役割は終える。という事で、勿体ないという人がいるかもしれないが、余分な油脂はウエスで拭き取った。

チェーンオイル(グリス)選びはどれかを優先すると、どれかに確実にネガが出る。そういう一長一短なところがあり、大変奥が深い面白い分野である。今までずっとフィニッシュラインのドライを使用していたが、そろそろ別のオイルに替えて試しても良いかなと思っていたところだった。これが契機になりそうだ。

本日のライドが2022年のラストランにならない事を期待したい。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)


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